
ある店にフラレて、夢を失った若者(?)のように、当て所なく彷徨う神田南口。
路地を巡ればこの界隈も色々と表情を持ったお店があるものだなぁと、散策モードに入りかけたところで、路地でない筋の角地辺りに気になる一行を見つけました。
「Occhiali pasta fresca」。
pastaとあるので、あ、パスタハウスかと合点がいって近づくと、イタリア国旗を刻んだ暖簾

には、「生パスタ専門店 オッキアーリ パスタ フレスカ」。
生パスタを供するお店は数多あっても、専門店となると意外と少ないのじゃなないかなぁ。
パスタのお店に暖簾かぁと呟きながらその暖簾を潜ると、まず目に飛び込んでくるのが、硝子ケースのパスタたち。
緑色やピンクのものは、ほうれん草やトマトのタリアテッレだ。
その下には幾つものチーズが収めてあるね。
T字に配したカウンターの左奥でメニューを眺めます。
ナチュラルの木肌を活かしたカウンターはどこか女性的なセンス。

そしてそこには、思いがけない「カキタベ!」チャンスがありました(笑)。
「食前酒セット」というサービスにのっかって、
白のハウスワインと前菜から「牡蠣の燻製のオイル漬け」をいただく。

燻製の香りはもとより、ぐっと凝縮して活性して深まった牡蠣の魅力がいい。
グラスと牡蠣の身を交互にあっと云う間に平らげてしまいます。
入れ替えてくれるように届いたお皿が「牡蠣とセロリのクリームソース」。

クリームソースと牡蠣との取り合わせはあっても、そこへセロリを添えているところが心憎い。
時に強い青みが鼻につくこともあるセロリだけど、加減よくくたっとしたセロリがもったりしがちなクリームに軽快さを生んでいる。



そしてそのソースをたっぷり纏う生パスタが、もっちもち。
「スパゲティ」「ペンネ」「コンキリエ」「フィジッリ」、そして4種の「タリアテッレ」といった設定のある生パスタから選んだのは「リングイーネ」。
一見湯掻き過ぎてしまった麺のようでいて、しっかりとした張りを含み持つ。
ふるふるさを残した牡蠣への火入れ具合もいい(親指上向)。
“Occhiali”は”眼鏡”で、“pasta fresca”で”手打ち生パスタ”。
なんちゃってイタリアンでパスタを啜るぐらいなら、ココに来ればいいンだと思う生パスタ専門店「Occhiali pasta fresca」。

チャーミングな表情のファサードは、神田であることをふと忘れさせてくれます(笑)。
「Occhiali pasta fresca」 千代田区鍛冶町1-6-17 日東合同ビル1F
[Map]
03-5207-3535
column/02722 @2,100-
OH!ナイス!!
ぷっくりしたボディ、生パスタの歯ざわりと牡蠣の歯ざわりのコンビを堪能したいんですが…東京ですか(笑)。
Re;takapuさま
最近フライばっかりで、変化が欲しいなぁと思っていたところで出会えたので、ちょっとトキメいちゃったよー(笑)。北の方の国では、意外と牡蠣料理がないのんかな?