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BAR & DINING「BROWN JUG」で アイラと彼の地の土産話
恵比寿の五叉路と呼ぶべき信号から「キムかつ」裏手を抜ける道。
その先を真っ直ぐゆけば、「Delizioso Italia」に辿り着く裏道だ。
無類の裏道・路地好きクンとしては、バス通りを歩かずにわざわざこっちを往くことも少なくない。
そしてその前を通る度、硝子越しにバーのそれと判る光景に、いつか寄ってみようと思っていたのお店がありました。
それが今宵の止まり木「BROWN JUG」です。入口から一番離れたテーブル席に陣取る4人。
カウンター越しにバックバーを遠目に眺めて、気になったボトルについて訊いてみた。
「あの段のあれ、スコッチです?」「はい」「では、それを」。
と、少々乱暴なオーダーに応じたボトルは、「BRUICHLADDICH WHISKY Galore」。BOWMOREの対岸にあるという、閉鎖されていたBRUICHLADDICH(ブルイックラディ)蒸留所を復興させて醸した琥珀は、つまりは古くて新しいのだね。
なぁんて、グラスを舐めながら判ったような分からんようなことを呟いているのは、やっぱりちょっと酔っている所為かしらん(笑)。
蒸留所巡りのスコットランド帰りのくにちゃんのお土産話のあれこれも、そんな覚醒と酩酊の狭間にしみじみ滲み亘って愉しい。なははは、そんな感じ。
「BROWN JUG」は、鳶色の水差し、とでも訳せばいいのでしょうか。
改めて眺めたコースターには、since 1996とある。
この裏通りにカウンターを構えてから、もう12年になるバーなのですね。初めてここを硝子越しに眺めたのはいつのことだったか、目を細めてみても思い出せないや。
今宵のご同席多謝は、「くにろく 東京食べある記」のくにさん、岡部さん、「バー 千夜一夜」の酒肴人 Mさん、の皆さんでした。
口関連記事:イタリア料理 「DELIZIOSO ITALIA」で TRE MONTI(03年08月)
「BROWN JUG」 渋谷区恵比寿4-8-10 コンフォートEBISU 1F [Map] 03-3473-0249
http://www.brownjug.co.uk/