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大井町の踏切あたりと大井陸橋との三角地帯の路地に一軒の洋食屋があります。
店の名を「ミカサ」。
頭文字のMをMIKASAというロゴが猫をモチーフにしたかのようにも映ります。
店頭のパネルには、いつものように素朴な洋食屋メニューが貼られている。
今日はその中に「カキフライ」を見つけました。
オヤジサンのコック帽を眺めながら、カウンターに座り、「牡蠣フライを!」。
ご夫婦なのでしょう、物腰の柔らかなオバチャンがホール担当です。
厨房の奥から揚げ音が聞こえてくる。さわさわとした軽やかな揚げ音だ。
![mikasa01.jpg](https://ishouari.com/0810/mikasa01-thumb-50x66.jpg)
「お待たせしましたー」。お皿が届きます。
定番5ピースの牡蠣フライの真ん中にタルタルがかけられています。
不揃いな外観が微笑ましくもあるフライたちの一片を掴み齧る。
![mikasa02.jpg](https://ishouari.com/0810/mikasa02.jpg)
歯触り柔らかな仕立ての衣。
それがすーっと甘いような味わいを生んでくれている。
タルタル由来の甘さかもしれないけど、こんなに軽やかな印象の牡蠣フライはそうないかもね。
やや低い温度でじっくり揚げてるってことなのかな。先に聴いた揚げ音とイメージが一致する。
そんな衣と一体となって風味を発揮する牡蠣の身。
![mikasa03.jpg](https://ishouari.com/0810/mikasa03.jpg)
やっぱり齧った断面は平たいけど、これが冬が深まるにつれどうなるか、今シーズンも楽しみだね。
「ミカサ」では、「ハヤシライス」もなかなか。
![mikasa04.jpg](https://ishouari.com/0810/mikasa04.jpg)
![mikasa05.jpg](https://ishouari.com/0810/mikasa05-thumb-66x49.jpg)
酸味と香りの頃合いも悪くない。
思えば、「カキフライ」の上品さにも通じる濁りのないソースで、それでいてゆったりと旨味とコクを含んでいるのだ。
飾らず気取らず、軽い仕立てのお皿たちを供してくれる洋食「ミカサ」。
![mikasa06.jpg](https://ishouari.com/0810/mikasa06.jpg)
路地に覗く、赤みがかったオレンジのテントが目印です。
「ミカサ」 品川区東大井6-2-3
[Map] 03-3761-3281
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