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花椒麺専門店「大連米線」で 花椒痺れる大連米線イケるナポ風
夜の御徒町界隈。
ちょっと遠回りして歩いてみたら、黄色い看板に「米粉スープめん」とあるのを見つけました。
ビーフンのスープ仕立てみたいなことかなぁ、夜風がちょっぴりひんやりしてきた頃だしいいかもなぁと立ち止まる。
つまりはフォーの店でしょ?と思ったところに意外な「本場大連の味」の文字。
どゆこと?と沸いた疑問は、中二階のお店の扉を開けさせるに充分でした(笑)。手前側のテーブル席は団体さんの宴会状態で大賑わい。
奥へと案内されて、「いっしょに!」と告げられたテーブルにはカップルとみられる先客がいる。
お邪魔しますと席について、メニューを眺めます。
向かいのカップルが交わす会話は日本語ではない。
現地の人が懐かしがって来ているのかしらんと思うも、フォーの国ベトナムのふたりって感じではなく、如何にも中国からのひと達という雰囲気。
ホールのおねえさんの感じからも、やっぱり”大連”由来なのかぁとぼんやり考えながら、再び目線をメニューの上へ。
基本メニューと思しき、「大連米線」に「大連鍋貼」をお願いしました。
「大連鍋貼」は、ま、普通の焼き餃子。手作りだとある、皮のやや薄目のタイプだ。
「大連水餃子」にするんだったかな(笑)。
そして大きめなどんぶりがやってきました。やや白濁したスープにエノキや鶏、鶉の玉子なんかが浮かんでいます。
ぱっと見では麺の気配がないので、まずはスープを啜ってみる。
鶏ガラ豚骨のスープに花椒油を利かせた、というスープは意外と濃度のあるスープですぐにでも表面に幕を張り始めそうな勢い。
ん?んん?
ああ!ぴりぴりと痺れるシビレる。
これは所謂、ホアジャオの”麻”ってやつだね。
のっけからコメカミに汗しつつ、箸の先をそのスープに探り入れます。
混ぜ混ぜしつつ引き上げたのは、白くてぷりんとした丸い断面の麺。ちゅるちゅると啜ると、そのままちゅるちゅるとした食感が返ってくる。なはは~。
メニューには「米で、うどんで、パスタで」って説明書きされてるけど、まるほどまさにそんな感じ。
表面の滑らかさからスープとうまく絡まなそうにもみえるものの案外そうでもなく、花椒が生むキレからかズンズン啜ってしまうことになる。
はぁ~、それにしても汗でるねぇ。ついでに洟水も(笑)。
そうねぇ、ボクにはほんのちょっと花椒が強すぎるのかも。
壁に貼られた大きなパネルによると、米線というのは米でつくったうどんのことで、ルーツは中国・桂林の代表料理、米粉だという。
それが南方に伝わってベトナムのフォーとなり、北に伝わって雲南省の過橋米線になったという。
そしてその過橋米線が四川省を経由し、それが何故か北の大連に飛び火して大ヒットしているのだという。ほ~。
他にも気になるところがあって、も一度出掛けたお目当ては、コレ。
主だった「大連米線」シリーズと違って、平皿に盛られた米線は「当店オリジナル」だという「ナポリ風米線」。特に凝ったところはない素直なトマトソースを載っけた米線なのだけど、これが存外にイケる。
食べ始めてすぐに、なんで大盛りにしなかったのだろう、なーんて考えてしまったもの。
どこかにジャンクさを潜ませながら、そんなことはおくびにも出さずに、米線に纏うトマトソース。
ぷにちゅるんとした麺の食感が、汁麺よりも格段といきいきとして、跳ねるかのよう。シャツに飛ぶ系だぁと思ったところで、は、そうだ、はてコレはどうだろうと考えた。
なにが?って、この「ナポリ風米線」が「ナポ」カテゴリーに含まれるのかどうか。
eatnapo さん、如何でしょう(笑)? 炒めてないから、違うかな。
御徒町に何気に潜む「大連米線」。さらに唐辛子を利かせた「大連辛辛米線」、山椒の粒も加えた「大連しびれ米線」に挑むマゾな気分にはならないけど(なはは)、「トマト米線」や「カレースープ米線」「冷やしキムチ米線」あたりも気になるところです。
「大連米線」 台東区上野3-20-2 [Map] 03-5818-5657 http://www.mixian.jp/
うわっ・・・ナポリ風ですか!!
「ナポリ」という言葉に目がないワタクシ。
ちょうど米粉系のナポを探してたところだったんで、これは食べなきゃーーー。
Re;eatnapoさま
米粉系のナポを探してた? ホント(笑)?
あれは果たしてナポなのか、是非探求してやってくださいね♪