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ワインと蒸し料理ふぐ料理「ふぐをどり」でしゃぶしゃぶセイロ御膳
「とり鉄」「鳥元」の間を入る路地。
その先の角は居酒屋「川」。
笊にお金を入れてはツマミを所望するオヤジの店「大福」はやっぱり閉めたまんまかなぁと覗いたのが8月下旬のことでした。
と、そのお隣がなにやら飲食店らしき工事の真っ最中。
民家をそのまま活用したような設えが、その様子から窺えました。そして、この9月月初に開店したのがコチラ、「ふぐをどり」。
工事中のイメージ通り、木の風合いを軸にした古民家仕立て。
元は昭和36年築の一軒家だそうで、二階へと上がる階段なんてギシギシ音がしそうな雰囲気。
畳の間を板張りにしちゃったと思しき二階のテーブルで、お昼のおしながきを眺めます。
どちらにしようかなと、選んだのは「しゃぶしゃぶセイロ御膳」。
蒸籠で蒸し上げた豚肉や鶏肉、野菜たちをあっさりしたぽん酢タレでいただくという趣向です。ほっこりした野菜とさっぱり豚肉に、なんか優しい気持ちになっちゃいそうな、そんな感じ(笑)。
ヘルシー嗜好の女性陣にウケそうなランチアイテムだね。
黒板に見る夜メニューでも”蒸し”ラインナップがあって、コチラのお店の特徴のひとつになってるみたいだ。
その黒板には、「ピクルス」「レバーパテ」「イベリコハモン」といったバル系メニューから、「マッシュルームのぐつぐつオイル焼き」といったオーブン料理、鶏や魚介の刺身や「もつ煮」といった居酒屋的メニューが並ぶ。
そして、店名にも含む河豚はどうかというと、「刺し」「唐揚げ」「てっちり&雑炊」とひと揃い。
ふぐの種類やランクはそれ相応としても、気軽にふぐ料理がいただけそうです。
おひるのおしながきにあったもう一種類のランチをいただきに、裏を返します。
今度は、白い壁に向き合う一階のカウンターで「ドライカレー」。
カフェっぽいお皿には、挽肉たっぷり。
辛さがほとんどない代わりに、意外とじっくり仕込んだのではと思わせる旨味が伝わってくる。
茹で玉子が温泉玉子になったらもっと嬉しいかな。
八丁堀の路地に生まれた、ふぐと蒸し料理と和洋混交の古民家バル「ふぐをどり」。一階の厨房と二階との行き来は大変そうで、配膳の段取りやそのスピードなどまだこなれていないところもあれこれありそう。でもなんか日々進化していきそうなそんな予感もする。
夜はどんな感じか、遠からず覗いてみたいな。
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「ふぐをどり」 中央区八丁堀2-26-6 [Map] 03-3206-2313
http://fuguodori.com/ [閉店]