ずっとずっと気になっていた新橋の有名ビアハウス、
「ビアライゼ’98」へお初のお邪魔です。
前日に電話してみると、その翌日は月に二度の貴重な土曜日営業日。
基本的に予約は受けていないそうで、「混みますよね?」「平日より多いことが多いですね、ま、わかりませんけどぉ」とおかあさん。
開店時間の昼過ぎ2時っからというのもなんなので、4時過ぎに狙いを定めて、第一京浜の裏手を訪れると…。
入口前のテーブルにもすでに呑んでるヒトの姿。
あららやっぱりと叫びながら(笑)一応、店内を覗けばまさに大盛況。大入りです。
念のため声を掛け、折角新たに椅子出してくれちゃったりするので、いつ空くとも限らないまま暫らく待ってみることに。
すると間もなく一団が入口からわらわらっと吐き出されてきました。きっと開店時から呑っていたのでしょうね。入れ替わるように、店頭の仮設テーブルに居場所をゲット。さてさて早速ビールです。
まずは基本の生ビール。ぐーーーっとね(笑)。
円く軽やかな呑み口と後からククっと襲うちょっとした甘さに似たコク。
お相手は、「ハム屋のベーコン」に「メンチカツ」。
たっぷりした厚みのベーコンをカプっと噛めば、ほどよい燻香と脂の旨味がわっと広がる喜び。
こりゃ間違いなくビールによく合うねと思うのは然ることながら、
カリリとした衣とつまりはジューシーそしてスパイシーな中身の醍醐味を訴えるメンチの凄みたるや。
粗く刻んだ半生玉葱もアクセント。贅沢に廻しかけたデミソースとの相性も推して知るべし。
は~、至福。
立て続けにグラスをお代わりして、「フィッシュ&チップス」に「ホワイトアスパラ」。
ホワイトアスパラのシャク~~っという歯触りと仄かな土の香気がいい。
降り始めた雨が気になり始めたところで運良く、店内の大テーブルへ。
ぎっしり満員の店内は、わいわいと熱気を帯びた賑やかさ。どこを見ても笑顔なのがいい。
その間をホールの兄さんが、駆け巡っている。うん、ご苦労さま(笑)。
「豚バラ立田揚げ」「しいたけ焼き」に「ポテトサラダ」「あさり酒蒸し」で、
この日のビールのひとつ、定番「バスペールエール」。
すっきりしながら奥行きのあるコクがあって、ほの甘い後口が心地よくって、これはいい。
パブでもよく見かけるこの「Bass」のロゴにもっと親しんじゃいたいな。
と、同じテーブルで相席となっていた如何にものご常連さんが声をかけてくれる。
「うまいでしょ~、ここのビール~」。
異議なんぞないので、ブンブンと首を縦に振ると、「八重洲にあった灘コロンビアっていうビアホールで使っていた旧式サーバーを弟子の彼が引き継いでね、そのサーバーの中の管がね、水道管くらい太いヤツで勢いよく注げてね、それで旨いってのもあるんだよね、彼の注ぎの腕前ももちろんだけどね!」と時折カウンターの向こうを指差しながら、喜色満面の赤ら顔で矢継ぎ早に話してくれる。オジサン、愛しちゃってるのですね~。
は~、ビールでもグラスを重ねると本格的に酔っ払うのだと判っちゃった(笑)。
店の名が示すように、ビールの旅を繰り返して10周年となる「ビアライゼ’98」。
節目を迎えてこの6月、新橋仲通り沿いに移転
するそうです。
この佇まいを拝めるのは、もうあと僅かですね。
「BIER REISE’98」 港区新橋5-12-7富永ビル1F 03-5408-8639
column/02605
あれ?移転しちゃうんですか?
ビール達人の注ぐビール、いつか味わいたいと思いながら
ランチに2、3回ほど訪問しているきりで・・・
新しいお店がどんな感じになるかわかりませんが、いまの
場所にあるうちに一回くらい訪問しておきたいです。
営業時間が私的にはかなり厳しいので最近行っていませんでしたが、
移転と聞いたら、あの建物なうちにもう一度行きたくなりました。
それにしても、いつもながらまさぴ。さんの素晴らしい写真に
ググッときてます。
Re;Con Brio!さま
貼り紙を見る限り、6月下旬となってるので、気がついたら閉まってたってことになっちゃうもんね。
そういえば、新橋のバル「Con Brio」とはなにか関係があるの?(笑)。
Re;超神田っ子さま
ありがとー(笑)。
振り返れば、今のキャパがほどほどにちょうどいいと思うね~。
凝縮感が臨場感を生んでるもの。
すでにホールのお兄さんもテンパっちゃうくらいに忙しそうだし、広くなっちゃうと散漫になっちゃうような気もしてね。