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その前はなんだったっけ。
見知った場所なのに、お店が変わると、しかも建て替わったりするともう、以前なんのお店だったかすぐに思い出せなくて悶々とするこが少なくない。
それってボクだけ、かなぁ(笑)。
此処、八丁堀の路地の角には確か、古びた喫茶店があったような、気がする、ような…。
その名もズバリ、「うらはち」。
今夜は、八丁堀の裏道にできた新店で一献傾けちゃおうという訳なのです。
訪ねれば意外や、店内は満席。
4人テーブルをカウンターにぶつけた形の変則6人席を誂えてもらっての居場所確保です。
「ちょい焼き明太子」「出し巻き玉子」「釜揚げ桜海老と長芋の土佐酢和え」あたりで、
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![urahachi01.jpg](https://ishouari.com/080414/urahachi01-thumb-245x183.jpg)
ビールをひと干し。
今やあちこちで見かけるようになった「のれそれぽん酢」、春の甘みと香りがオツな「鹿児島新筍の天ぷら」、厚切りベーコンとしゃっきりアスパラの名コンビ「アスパラとベーコンのロースト」、
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![urahachi05.jpg](https://ishouari.com/080414/urahachi05-thumb-245x183.jpg)
![urahachi06.jpg](https://ishouari.com/080414/urahachi06-thumb-245x183.jpg)
そして、蕩けながら発露する澄んだ旨味を柚子胡椒ちょんのせでさらに引き出す「もち豚の柚子胡椒煮」と続ける。
素朴ながらも出色だったのは、シャクシャクとした歯触りとジュンと含む大豆の香りがいい、作りたて厚揚げ「うら八アツアツ揚げ」に、
![urahachi07.jpg](https://ishouari.com/080414/urahachi07.jpg)
解いた温泉玉子からブルーチーズの風味をフフンと挑発する「ゴルゴンゾーラの目玉焼」。
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気取らず拘り過ぎず、でも勘所よく酒呑みの気持ちに応えよう。
![urahachi09.jpg](https://ishouari.com/080414/urahachi09.jpg)
そんな気概が伝わる酒肴たちが揃う「うら八」の夜でした。
お昼にはお持ち帰りカレー、売ってます。
「うらはち」 中央区八丁堀2-19-11木下ビル1F 03-3555-7666
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。