
名古屋の中央市場は、
地下鉄名港線の日々野という駅の近く。
正門に向けて歩けば、ニチレイの倉庫をはじめとする建物が視野に入ってきます。
ところが、正門

に辿り着くとそこには、近代化がなった市場の光景が待っていました。
なんか寒々として、今の築地にイメージするような臨場感は全くありましぇん。
お食事処はあるのでしょうか。
コンコースの右手にある建物に寿司店の暖簾を発見。その先に飲食店が並んでいますが、活気あるとは決して云えない雰囲気です。

そのまま、建物の角まできたところで、急に人垣に出会ってびっくり。
真紅の幕には大文字で「一力」とあり、
“旬鮮”の文字と魚のイラストが添えられています。
いろいろメニューの貼紙がびっしりと貼られいる

のを横目に店内を覗くと、熱気のある満席状態。早速入ってみましょー。
ホールの女性陣が右へ左へ動き回り、奥のテーブルは宴会状態。

ガラスケースにはさまざまな刺し盛りが用意され、大きなテーブルの上には、もー幾多の惣菜がずらずらっと待ち構えて、ワタシヲエランデ、と云っているかのようです。
やばい、なにをどうしていいか判らない(笑)。
ぐーるぐる迷ってから、素直に「刺身盛り定食」をお願いしてみました。

「お茶碗?どんぶり?どんぶりでいいね!」とご飯の盛りも自然と決まり(笑)、やってきたのは、長皿にこれでもかと盛られたお刺身たち。

鮪に烏賊に海老に帆立に鳥貝に細魚に栄螺に鮭に蝦蛄に……。ざっと数えて14点盛りだ。


最上のお刺身三点盛りくらいでもいいかもと一瞬思わなくもないものの、この豪快さは買いであります。う~、ムシャムシャ。
店内はさらにボルテージが揚がっていて、外の空席待ちも増えている。おばちゃん、ご馳走さま。
近代化して殺風景になって、それに寂しさを覚える市場の情景を幾つか見てきたけど、
その中でふつふつと熱気のあるお店の光景が見れて、なんだかちょっと良かったなぁ。
「一力」
名古屋市熱田区川並町2-22名古屋中央卸売市場内中央管理棟1F [Map]
052-671-2417
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