![otomo00.jpg](https://ishouari.com/071127/otomo00.jpg)
今日は、烏森神社の左脇を抜けた裏道にある「大友」でご昼食です。少し古びた、落ち着きのある大人の料理屋といった表情
![otomo01.jpg](https://ishouari.com/071127/otomo01-thumb-20x15.jpg)
。店内も積年を思わす調度で、椅子に掛けられた白いカバーのフリルがなんとも昭和であります。お昼メニューは、「木の葉弁当」ただ一本。”昭和40年以来の人気メニュー”と記した札に眼が留まる。
![otomo02.jpg](https://ishouari.com/071127/otomo02-thumb-66x49.jpg)
木枠にお櫃からご飯を盛り、型で抜く大将。あっと云う間に膳に載ったお弁当の出来上がりだ。つまりはグリンピースご飯に甘酢あんのかかった天麩羅
![otomo04.jpg](https://ishouari.com/071127/otomo04-thumb-20x15.jpg)
、お造り、煮物の小鉢とドレッシングに浸ったトマト。特別グリーンピースの風味がするわけではないけど、
![otomo031.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2007/12/otomo031-thumb-66x49.jpg)
固めに炊かれたご飯は、彩りよくオツなもの。このお刺身は鰤かなぁ
![otomo051.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2007/12/otomo051-thumb-20x15.jpg)
と思って口へ運ぶところへ、並びの客から声が挙がった。「この揚げ物の魚、何?」。すると大将は「わらさ。鰤の若いのだね」。あれ?ちょっと青みもあるように思ったこの天麩羅が、稚鰤? ちょうど脇にいたオバチャンに「おかあさん、今の話、刺身のことだよね」と訊くと、「いえいえ、天麩羅もお刺身も、わらさですよ」と云う。へー、両方ともそうかぁ。ちょっぴり損したような気持ちになるのは何故でしょう(笑)。初見ではないらしい外国人客に大将は、英語で話しかける。話す口調は淀みない。未だ枯れておらず快活な大将の様子は頼もしい。そうとあれば、そろそろ「木の葉」に替わる機軸を打ち出してもいいのではないのかな?
「大友」 港区新橋2-9-17 03-3501-9405
column/02444
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。