column/02431
Bistro「さか」で 焼き仙鳳趾牡蠣と雲子のソテーにグラッパ
やっぱり祇園ではビストロでしょう(?)と、縄手通りを上りすぐ右に折れた飲食店の居並ぶ富永町の筋へ。とあるビルの2階にあるBistro「さか」さんにお邪魔してみました。今夜の止まり木は、カウンターの隅。奥にはテーブル席があるようです。フィノの熟成タイプとあるシェリー「ティオ・ディエゴ・アモンティリャード」は、その通りシェリーにイメージする色合いからは明らかに濃いぃ色。くくっと深みのある味わいのシェリーを舐めながら見上げるのは、壁に掲げた黒板の文字。「ハモン・イベリコ」に始まる黒板メニューは、あれもこれもと迷うこと必至。うーん、困った(笑)。お通しのお皿はブロッコリーを添えた一片のカツレツ。これが意外なほど旨い。ピノ・ブランのハウスワインをいただいて、そこへ届いたのが「カキのガーリック焼き」。厚岸・仙鳳趾2年ものの牡蠣は岩牡蠣にも似たクリーミーさをもっていて、そのコクとガーリックの香ばしさが最高にマッチ。うへへ、堪らんっス。ワイングラスを口にあてたまま再び黒板上に視線を右往左往させて選んだのが「くも子のソテーと浜諸小芋のコンソメ煮揚げ生姜風味」。雲子とは、たらの白子のことで、今日の雲子は岩手産のものらしい。白子の滑らかな滋味と焼き目、そして生姜利いたコンソメのソースとの掛け合わせに唸る。うーむ、これはヤバイ。小芋はと云えば、妙に上品なたこ焼?的チャーミングさで微笑んでくれている。ハーフのデキャンタが空きそうになったところで、”旬感パスタ”とあるメニューからパスタを一品。フライパンを揺する音に誘われて厨房を覗くと、ふたつの背中が動くのがみえた。「焼椎茸のペペロンチーノ・スパゲッティーニ」は、まさに椎茸の魅了を直球で供してくれたもの。うんうん。仕上げにグラッパをいただいてみる。「ROCCANIVO1999」はパイナップルのような甘みと檜のような香りがする。揮発する刺激に少し沁みて目を閉じつつ、さらに舐める。ふ~、まったりしちゃうなぁ。「さか」には、場所柄か同伴チックな客筋もあり、そのお値段もカジュアルではない。でもきっと、ただただ坂シェフの紡ぐお皿と兄貴的朗らかさの魅力に惹かれて通う客も少なくないと思います。
「さか」 京都市東山区四条縄手上ル一筋目東入南側八坂新地富永町132 かおるビル2F
075-525-8454
まいりましたなぁ…まさぴさま、既にリアルカキタベニストですよ(笑)。
Re;takapuさま
いやぁ申し訳ない(笑)。メニューに目にするとついつい。
ずっと、心根はカキタベニストですもの~(うふ)。