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手動チックな自動ドアを開けると、決まって揃って「ませ~」と唱和してくれるのは、ご夫婦か。その一方で、親方はニコリともせずムスリと黙っている。そんな構図も微笑ましい「新楽」は、実はひっそりとお気に入り。覚えているだけでも、「蝦仁焼飯」
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、「天津会飯」
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、「猪肝韮菜(ニラレバ炒め)」
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、「八宝会飯(中華丼)」
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、「炒肉会飯(豚肉あんかけ飯)」
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なんかをいただいている。白い上下のステテコな井出達の親方は、北京鍋のご担当。いろいろな具材を刻んだり、薬味をあしらったりするのは、婿殿らしき兄さんの役回りになっていて、親方の間合いをみてすっと具材を渡したりするその連繋を眺めているのも、また楽し。時には、「餃子」を2枚
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頼んで、定食にしてもらったりもする。鉄鍋にお湯を注し、水気を飛ばしてから油を廻しかけて、最後焼き上げる。焼き立てをハフハフいいながら、カリっとした皮とジューシーな餡を一気に齧れば、えへへ、幸せなのでありますな。そうそう、ご飯ものやドンブリに添えてくれる、小スープ
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が旨いンだ。そのスープでいただくラーメンはきっと旨いに違いない。この日は、長らくそう考えていた「新楽」のラーメンや如何に?を確認する夜にしてみました。オーダーは、「叉焼麺」。白髪葱をたっぷりと盛り付け、その縁を香ばしく仕立てた焼豚が飾っています
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。啜るスープ
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は、小スープでの印象よりはスープの旨味が大人しく、代わりに醤油の味が勝っている感じ。微妙に拍子抜けではあるけれど、ズズと啜るほどにしみじみと旨味が伝わってくる。あ、「新楽」のスープを愉しむには、「湯麺」もいいかもしれないな。
「新楽」 品川区旗の台5-7-8 03-3782-5892
column/00943再会
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。