column/00187再会
中国家常酒家「天心」で ten-shin風汁無し坦々麺の摩訶不思議
随分と久々に「天心」に寄ってみました。
赤い張り地の椅子たちがモダンなようで、どこか落ち着かない独特の雰囲気を醸し出しています。
メニューに「ten-shin風汁無し坦々麺」というのを見つけ、飛びついてみました。
カジュアルなイタリアンで使いそうな、およそ四角形なひら皿にこんもりとさせるような盛り付け。
トッピングの肉味噌と白髪葱を塗すようにして、その下の麺を啜ります。ぬぁあ? 予想もしなかったこの酸味はナニ? 改めてメニューを見返すと、「イタリア産モデナプレミアムバルサミコと自家製香辣油、肉味噌の摩訶不思議な相性をご堪能下さいませ」とある。
なるほど、バルサミコの酸味だったのね。
狙いの一面であるところの摩訶不思議さは充分に発揮しているけれど、取り合わせの妙を演出できていないのが切ないところ。
特に肉味噌がバラバラとして、麺ともタレとも仲良くない感じなんだ。
個性的な創作が悪い方に転がっちゃいましたね。
「天心」 品川区中延4-6-2 [Map] 03-3781-7621