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ビストロ、トラットリアか、ワインバーか…、てなことでお邪魔したのが三蔵通りという筋沿いのビル地階にある「ラ バルカ」。適度な暗さの中に壁とテーブルクロスの白さが浮かぶ、落ち着いた雰囲気のお店です。アンティパストに、本日のおすすめメニューから「イタリア産馬肉ロースのカルパッチョ ビンコット風味」
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を。バジルと薄くスライスしたチーズを添えて赤ワインの煮詰めたソースでいただく赤身肉です。お供にしたシチリアの赤「Tancredi」は、ネロ・ダヴォラというぶどう品種にカベルネソーヴィニヨンのボディを加えたもの
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だという。バランスの良さを感じさせるワインだね。前菜からもう一皿、「シチリア風イカとアスパラソヴァージュの温菜 レモン風味」
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。アスパラソヴァージュは、土筆を緑色にしたような形状で、シャクシャクとした食感のするこの頃に旬な食材だ。そして、ここからパスタ2皿にしてしまう。ひと皿がムール貝と浅利のリングイネ
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。乳化したソースに貝たちのエッセンスが沁みていて、いい。「5種類の濃厚なチーズのパッケリ」のパッケリとは、直径が4~5cmもある筒状のショートパスタで、まったりとしたチーズのソースに負けない量感
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がこれまた、いいやね。帰り際に「シェフ、ご馳走さま~」と声をかけたら、オーナーシェフの飛矢さんは、Vサインで見送ってくれました(笑)。「ラ バルカ」では、まずシェフの表情を拝んでからテーブルに着き、料理をいただくと、もっとお皿ひとつひとつへの臨場感が増すかもしれませんね。
「La Barca」 名古屋市中区栄3-12-4 エトワール栄ビルMB1 052-543-5477
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。