
窓際のテーブル席。
何気なく眼下のすずらん通りを見下ろすと、「BVLGALI」や「ENOTECA」をテナントした銀座コマツが煌びやかに映る。
店内に視線を戻すと、下町の路地裏にトリップしたかのような、少々煤けた薄暗い光景がありました。
このギャップはなかなか凄いぞ。
品札から「ロースかつ定食」を所望します。
一見何の変哲もないかつだね。
サクっ。
ほうほう、こいつは柔らかい。

衣と肉がばらけることなく寄り添っているのが、いい。
いつも揚げ物は醤油で食べてしまうところ、結局ソースパンに入ったとんかつソースですべてをいただく。
甘すぎず、かつ妙に香辛料臭くもないとんかつソースには抵抗がないから不思議だ。
「とんき」宜しく、白木のカウンターと明るい店内、ついでに快活な応対が揃えば、もっと賑わうのになと思わせます。
「とん銀」 中央区銀座6-8-4
[Map] 03-3571-2618
column/01458