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島ダイニング「ゆうな」でヒラマチヒーチ島魚山羊刺し紅芋うむじく天小浜天然海雲汁

久々に訪れた石垣島。
ユーグレナ離島ターミナルの目の前のホテルに宿を置いたのは、市街地での足回りの良さはもとより、離島への行き来を考えてのことでした。
石垣島到着の翌朝は少し早起きをして、前日借りていたチャリに乗ってサトウキビ畑の中を行く。
石垣島の朝食と云えば勿論、「とうふの比嘉」ですね。

「とうふの比嘉」での朝食はやっぱり、いい。
なんと朝8時にはもう、売り切れ仕舞いとなる。
そのままチャリを返して、ホテルに戻り早速、
離島ターミナルからフェリーに乗る。
船が向かうは、小浜島。
石垣島には何度も来ているけれど、
小浜島を訪れるのは初めてだ。

小浜港が近づいた途端、外は土砂降り。
うひゃー!と云いながらお迎えのバスで辿り着いたのが、
小浜島でのお宿、リゾナーレ小浜島でした。

割と長引いた雨でしたが、
夕食に出掛けようとする頃にはすっかり上がって、
青空が覗いてきた。 今宵のお食事処は、
島中央部の集落にある島ダイニング「ゆうな」だ。

口開きは勿論、オリオンの生。 高窓から覗く真っ昼間のような青空を眺めながら、
雨上がってよかったねーと思わず呟き合います。

お通しは、ジーマミ豆ふ。 水っぽくなく濃密で山葵がよく似合う。
ジーマーミ豆腐の出来で、
そのお店のありようを計るようなところがあるけれど、
うんうん、文句なし(^^)。

板壁に掲げられた黒板に注目。 まずはやっぱり、
島魚の刺身盛り合わせをいただきましょう。

盛り合わせのお皿の右上から時計廻りに、
アーガイ(ヒブダイ)、ヒラマチ(ハチジョウアカムツ)、
セイイカ、ヒーチ(ホウセキキントキ)。 アーガイやヒラマチには、
皮霜造りというのかな、皮目の処理がしてある。
それぞれに食感や風味、
旨味の方向性が違っていて、面白美味しい。
この中では、ヒラマチが一番の好みだ。

品書き黒板の下の貼り紙に、
「やぎ刺し」の文字を見付けた。 どーかなーと探るように口に含む(^^)。
でも少し心配した臭みなんか微塵もなく、
噛むほどに旨味がひたひた広がって、旨い。
那覇の竜宮通り社交街にある山羊料理「さかえ」
ふと思い出したりします。

「紅芋のうむくじ天ぷら」なる品を註文してみる。 “うむくじ”とは「芋くず」がなまった言葉だそう。
薩摩芋のでんぷんであるところの芋くず。
それをつまりはつなぎにして、
紅芋のパテをつくって揚げたものと推察。
紅芋独特の風味と甘さが、
揚げ立てのホクホクと相俟って、美味しいな。

お品書きに挟まっていたシートで、
「新里」なるウイスキーの存在を知る。 沖縄最古の蔵元と謳う新里酒造が開発。
スコットランドのブレンデッドウイスキーをベースに、
樫樽で13年貯蔵した古酒を配合し、
ヘビーチャーの新樽で追熟して、
バニラ香を織り込んだという。
あ、だったら水割りでなく、
ストレートで味わうべきだったかもだね(^^)。

黒板には「石垣牛のたたき」なんて一行もあるけれど、
それは焼肉「やまもと」までとっておこう。
その代わりという訳でもないけれどーと、
「やんばる鶏の唐揚げ」に嚙り付く。 フリッター的衣の中からジューシーな鶏肉が迸る。
その身柔らかにしてしっとりとした肉質だ。
やんばる鶏は、ヤンバルクイナ、じゃないよ(^^)。

食べ切れるかしらんなどと話しつつ、
〆の一品から「鮪みそおにぎり」と「もずく汁」。 頭頂部にちょんと載せた鮪みそが、
おにぎりの米粒をホレ貪れと唆す。
もずくは実際のところ養殖がほとんどかと思うけど、
この汁のもずくは、小浜産天然ものだ。

小浜島中央に位置する小浜集落に、
島ダイニング「ゆうな」は、ある。 決してクダケることなく、
島由来の料理酒肴を実直に供してくれる。
そんな姿勢が窺えて、有難い。
店名の「ゆうな」は、
海岸近くでも見られる黄色い花、
“楽しい思い出”というような花言葉もあるらしい花、
ゆうな(=大浜朴オオハマボウ)に由来するそうです。

「ゆうな」
沖縄県八重山郡竹富町小浜43 [Map]
0980-85-3700
https://www.instagram.com/shimadaining_yuna/

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