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めしや「舟越屋」でアカマツの煮付と鮪刺しフナクヤ定食イエサブの母港船越漁港にて

竹富島や小浜島など八重山の離島へと向かうフェリー乗り場、離島ターミナルのある石垣港は、島の南端にある。
港を中心として栄えたであろう石垣島の市街地も勿論、島の南側にある。
ダイビングで石垣に通い始めた当初は、市街地のホテルに泊まって、市街地にあるショップのお世話になっていました。
ただ、暫くすると、市街地からだと潜るポイントが限られると考え始め、
出来れば島の北側でも潜りたいと思うようになったのです。

それ以降お世話になってきたショップは、
島の北側に突き出た部分の中程東側の集落、
伊原間(いばるま)地区の玉取崎展望台近くにある、
イエローサブマリンダイブスタジオ
そう、愛称「イエサブ」であります。

イエサブのダイビングボートは、
船名YELLOWS号、またの名をイエサブ号。
そして、イエサブ号が発着する港、母港は、
ショップから程近い船越漁港。 石垣島が一番くびれている部分にある小さな港が、
イエサブ号の本拠地なのです。

以前は、搭乗の際には、
ご存じビートルズの「イエロー・サブマリン」が、
ボートから流れていましたが、
最近は聞かれなくなって、少し寂しい。
イエロー・サブマリン音頭、
ではなかったような気がします(^^)。

船越漁港は、イエサブ号以外には、
もう一艘ほどダイビングボートがみられる程度で、
日中の漁船の出入りもほとんどなくて、
実にのんびりとしていて、いい感じ。 水着のままうろついて、
芝生で囲まれた公園のベンチで、
お弁当を広げたりしたものです。

そんな船越漁港にいつの間にか、
“直売所・休憩所”と壁に示した、
平屋の建物が出来ていました。 建物の前には、モルタルで造形した様子の、
ぷっくりとしたシーサーのようなオブジェ。
アルミサッシの上に貼られた看板には、
めしや「舟越屋」とある。
“ふなくや”とルビが振られています。

こんちはーと戸口から入ると、
カウンター越しの厨房から、
オバアとオジイが、はい、こんにちは。 早速、目の前の黒板メニューを眺める。
既に消されている2行が妙に気になります(^^)。

牛すじのそばやカレー、
どんぶりにもそそられるけれど、
やはりここは、お店の名前を冠していて、
しかも、”限4”、つまりは限定4品の、
「フナクヤ定食」で決まりでしょう。

強い陽射しに照らされた港の様子を眺めながら、
のんびりと待っていると、
おまちどうさまとのオバアの声。 「フナクヤ定食」がやってきました。

定食のセンターを担うのは、
キンキ、ではなく、島魚アカマツの煮付け。 煮汁の滲みたその身が、甘い。
此処でこんな立派な煮付けをいただけるなんて、
なんだかかとっても感慨深い。

おさしみの鮪は、キハダマグロ。 新鮮そのものの食べ応えのする。
ご存じのように、石垣島で一番漁獲が高いのが、
まぐろ類なのであります。

ふたたび陽射しに照らされた港を眺めつつ、
デザートの冷凍パインスティック。 こめかみが痛くならないように気を付け乍ら、
ゆっくりと舐め齧っていると、
余計にゆるゆるとした気分になってきます。

石垣島北部、伊原間地区の船越漁港に、
鮮魚と謳うめしや「舟越屋フナクヤ」は、ある。 何度も何度もお世話になったものの、
ただただのんびーりした、
特段の施設もない港だと思っていた、
つまりは”イエサブ号の母港”に、
こんなめしやがあっただなんて、
知らなかったなぁー。

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