ひな鳥「そのだ」で 揚立て絹豆腐魚肉ソーひな鳥素揚げのお店

sonoda.jpgJR大井町駅の東口改札で待ち合わせて、 大井銀座商店街のアーケードを第一京浜方面へ。 何気ない有名店「萬来園」を横目に進み、 アーケードが途切れたところが池上通りとの交叉点。 そこからちょっと左手に回り込むとラーメン店ほか数店の灯りが点る裏道に出ます。 そういえば、京急の鮫洲駅周辺から散策した時に通ったことがありました。

薄暗い通りを仄かに照らす灯りは、ひな鳥「そのだ」。sonoda01.jpg元小料理屋をそのまま居抜きで営んでいる、 そんな雰囲気の暖簾です。

手前のテーブルとL字のカウンターとで10数席の小ぢんまり。sonoda02.jpgカウンターや厨房の棚などに所狭しと焼酎の一升瓶が並んでいます。

sonoda03.jpg飲み物と一緒にまず注文したいのが、 この店の主役にして揚げ上がりまで20分ほどの時間を要する、 「ひな鳥の素揚げ」だ。

それを追い駆けるようにお願いしたのが「手作りポテトサラダ」。sonoda04.jpgジャガイモの解し加減、水分の飛び加減が好ましい。 なんかこう、味わいの軸がしっかりしたポテサラで、 いままでの経験上でも特に印象的だ。

今日はあります的なお声掛けで口福とさせてくれたのが、レバー刺し。sonoda05.jpgああ、旨い。 ねっとり柔らかそうで歯応えがあり、 口腔に広がる滋味の中に鉄分が過ぎります。

そして、たっぷりの小葱をいただいた「揚げたて絹あげ」。sonoda06.jpg葱が零れ落ちないようにそのひとつをずらすと、 顔をみせた断面から上がる湯気。 お皿のポン酢を底面に含ませてからそっと口に運ぶ。 熱々で軽快な香ばしさと葱の青みが弾けると同時に、 絹豆腐の肌理が滑らかに甘く解けてゆく。 はふほふしながらもう一片。 これもまた素揚げの店ならではの酒肴なのでありますね。

どういう訳か、どこの呑み屋居酒屋でも思わず反応してしまう、 “煮込み”の文字(笑)。sonoda07.jpg此処ではそれは、「鶏煮込み」のお皿となる。 鶏モツの誘いが塩仕立てで迫ります。

これまた前割りの焼酎のグラスにも似合うのが、「鹿児島県産 鳥ユッケ」。sonoda08.jpgゴロゴロな感じに粗く刻んだ鶏の身の歯応えと滋味。 崩した黄身のコクが艶かしさを深めます。

一瞬梅干にも見えるヤツ。 さてこれは何でしょう?と設問したくなるお皿が届いたよ。sonoda09.jpg正解は、素揚げの「ソーセージ(魚魚)」。 添えてくれたタルタルでいただけば、オツなおつまみ。 これもまた素揚げの店ならではのものでありますね。

そして満を持して登場したのが、「ひな鳥 素揚げ」のセット。sonoda10.jpg薄手にカラっと揚がった皮目に無造作に歯を立てる。 香ばしさの中から透明な脂の滲む。 手掴みで繊維質をかじかじする臨場感がいいね。

続いて届くは、ももの素揚げ。sonoda11.jpgセットというのは、手羽付きのむね肉とももの両方ということで、 どちらかのみの注文も承ります(笑)。 〆ちゃいましょかと発注しました「鶏スープにゅうめん」。sonoda12.jpg煮出したエキス十分のスープは程良い塩加減。 満腹な筈の胃の腑にするんと収まりました。

池上通りから外れた裏道に、素揚げの店「そのだ」の灯りが点る。sonoda13.jpgご主人の柔らかな対応が心地いい。 蒲田「うえ山」直伝の、という辺りのことも訊ねに、またお邪魔しなくっちゃ。

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「そのだ」 品川区南品川5-14-11 [Map] 03-3471-2322
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