手打ちそばうどん「国分寺甚五郎」で 今はなき本店と中華そば

jingo6.jpgたっぷりの蔦に覆われていた、 国分寺駅前の「甚五郎」本店。 初めて訪れた時にはもう、 駅前の再開発事業により閉店を余儀なくされていることの告知がされていました。 ただ、幸いなことに近くに2号店を構えており、 そこへの移転という形で存続して、 「国分寺甚五郎」の名で営業を始めています。

それはまだ、駅前の「甚五郎」本店が閉店する前の5月下旬のこと。 たまたま本店の臨時休業にぶつかって、それならばと2号店へと向かいました。

突き当たりに如何にも甚五郎な懐かしのホーロー看板。jingo6_02.jpg手作り感たっぷりなファサードが存在感を示しています。

お願いしたのは、「合盛り3麺」を「肉汁」で。jingo6_03.jpg本店を閉め、「国分寺甚五郎」に統合して営業を再開するまでは、 そば、うどん、そして中華麺を提供していて、 その3種類の麺の合い盛りが注文できたのです。

「鴨汁」や「ラムづけ」も気になりつつも、やっぱり選んでしまった「肉汁」の湯気。jingo6_07.jpg豚の脂が甘く誘います。

そこへとっぷりと投入するのは、まずはやっぱり手打ちのうどんから。 武蔵野地粉うどん農林61号100%と店先の幟が知らせてる。 なんら遜色のない武蔵野うどんで御座います。jingo6_04.jpgjingo6_05.jpgjingo6_06.jpg対して、蕎麦は歯触りしっかりの挽きぐるみ田舎風。 中華麺はというと、期待が過ぎたのか、割と凡庸な印象拭えず(笑)。 営業再開後には、廃盤となっています。

ふたたび国分寺を訪れたのは、9月初旬のこと。 嘗ての「甚五郎」本店の前を通ると、 ネットフェンス越しに解体された木材の山がみえた。jingo6_01.jpgとうとうぶっ壊してしまったのですね。

暖簾の奥のテーブルの一辺に腰掛けて、今来た道を眺める。jingo6_08.jpgお向かいさんの炭火焼「いっぱいやっぺ」も気なります(笑)。

あれこれ悩んで、ご注文は結局「肉づけうどん」。jingo6_09.jpg具増し(肉増し)でお願いしたつけ汁には、くたっと甘い葱もたっぷり。

湯掻き立て〆立てのつるっとした口触りと確かな地粉の香り。jingo6_10.jpg「本店」で味わったと同じ、熟練の武蔵野うどんだ。

再開発の準備が進む国分寺駅北口に統合移転した「国分寺甚五郎」。jingo6_11.jpgやっぱり、「鴨汁」や「ラムづけ」も気になるところ。 冬場には、温かいどんぶりも恋しいところ。 そして今はもう、「中華そば」の文字が看板から消えています。

口 関連記事:   手打うどん「甚五郎」で 正統派武蔵野うどん蔦覆う店迫る立退き(13年05月)


「国分寺甚五郎」 国分寺市本町3-12-2 [Map] 042-325-6916
column/03421