路上の黒板A看板には、こんなメッセージ。美味しい食事とオーガニックワインのビストロです。 長年銀座で腕を振るってきたシェフが作るフレンチをお気軽にお楽しみください。
木目と白い壁が基調の気持ちのいいデザイン。奥の4席のカウンターでは、窓越しに厨房を覗くような按配になる。 その窓は上部が斜めに開いていて、厨房から調理のささやきが聞こえてくる。 カトラリーやグラスのちょっとしたデザインが心地いい。
「サンシビリテ」のランチメニューは、 オードブル2種類、メイン2種類からそれぞれを選ぶスタイルだ。
やっぱり、”サバ”の文字には惹かれちゃうのねとニヤつきながら、 お願いしたオードブルは、 「自家製サバのスモークとじゃが芋のサラダ仕立て」。お皿と一緒にやってきた芳しき燻香に、 思わず両手を鼻先に向けてパタパタしてしまう(笑)。 明快なスモーク加減の鯖に歓喜。 その下に、インカのめざめよろしく、 ベーコンで巻いた黄金のジャガイモを配したところがまたニクい。
もうひとつのオードブルは、 例えば「小海老と静岡産赤玉ネギのエスカベッシュ」。軽いマリネの仕立ては、小海老のそれもさることながら、 玉葱の甘さも引き立てるのでありますね。
ある日のメインは、 イサキを用いた「白身魚のポワレ アサリの出汁と白ワインのソース」。あっさりに思うバターソースがほろっとしたイサキの白身によく似合う。 イサキの下からは、グリーンアスパラとラディッシュが顔を出します。
同じイサキのポワレでも、「魚介の出汁と野菜のスープ仕立て」なんて日もあって。魚出汁ふくよかなスープの中にあって、ポワレしたことが意味を増してる感じ。 うん、美味しいぃ。
一方のメインの定番はお肉系。 「ハーブ三元豚のグリル 静岡産温野菜添え」のお皿が届きます。均質にして柔らかな豚に網の焼き目。 さらっと軽くもしっかりと豚の旨味を開かせるタレがいい。
BistroにしてBar à vin Taverneな「サンシビリテ Sensibilité」の登場で、 新富の裏通りは今やビストロ通り。「サンシビリテ」のシェフが腕を振るっていたという銀座のお店は、 この2月一杯で店を閉めたグループ店「京橋ドン・ピエール」も記憶に新しい、 ペリニィヨングループの本丸であるそう。 もしかしたら、京橋の再開発が巡り巡って、 シェフが新しいステージに立つ機会に影響したのかもと思ったりして。 感度よき小箱へと夜にもお邪魔しなくっちゃ。
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「サンシビリテ」 中央区新富1-8-7 新和ビル1F [Map] 03-6280-3481 http://ameblo.jp/sensibilite/
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