まだ夏真っ盛りの八月下旬。
1ヶ月程先に念願のお店を開くのよと聞いたのは、
某ピアニストのご自宅のお庭でのことでした。
お店の場所を訊ねると、築地だという。
市場通りと晴海通りが交叉する四丁目の信号近くだというので、当てずっぽうに「ばらくーだ」のある路地辺りかなと云うと、なんで判るのよと逆に迫られた(笑)。
「ふじむら」の跡地だったりして、なぁーんて付け加えたら、なんとビンゴでありました。そんなこんなでオープンが愉しみなお店へと、 造作の進捗具合を確かめに寄ったりしてみる。
その後二度程様子眺めに足を向けるも、 一見あまり進展がないようにも見えて心配だったりして(笑)。
いよいよ開店の日。 街角の花屋さんに寄ってから、件の路地へと向かいます。
横引きの硝子戸を開けると、正面にカウンターの角がくる。 造作の最中に眺めた場所そのままにカウンターが配置されています。
カウンターの両翼にそれぞれ4脚。
たっぷりの玉子にたっぷりの九条葱が第一印象。
そして、その間にコロコロと鶏の身が覗く。
そっと箸の上に載せていただけば、
玉子の風味や葱の甘さの下から顔を出す出汁の旨みに、嗚呼、しみじみ。「和田」の女将さんは、 京都・七条通り堀川の「大阪屋」(京都だけど大阪屋)ご夫婦の薫陶を受けていて、 女将さんがひく出汁は、その「大阪屋」が錦市場で仕入れる昆布や大阪屋向けに仕立てた節ブレンドと同じものを使っているそう。 鶏は、築地でご存じ「宮川」で捌き立ての新鮮な鶏肉だ。
裏をかえして、築地の路地へ。 「ぶた丼」「他人丼」の提供も始めました、と女将。 然らばと「ぶた丼」を所望します。
間を空けず、またまた築地の路地にやってきて、 今度は「他人丼」をいただくことにいたします。
築地の路地に生まれた、 京仕込み出汁の丼と家庭料理の店、おかみ丼々「和田」。
「和田」 中央区築地2-14-14 [Map] 03-5565-0035 http://www.okamidon.jp/
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