やってますよね?といった風情で硝子戸を引くと、 実に快活に「いらっしゃいませ」と声が掛かる。 慣れてるフリして(笑)、券売機の前に立ち、ボタンを眺めます。
沢山あるボタンのほとんどが無表示の白いまま。 それだけでシンプルなメニュー構成であることが判ります。 「青島ラーメン」か「青島チャーシュー」か、いずれかの大盛りか。 面白いのは、大盛りとは別に「自家製麺100円増し」「自家製麺50円増し」というチケットもあること。 ひと玉100円、半玉50円ということなのかもしれません。 「青島チャーシュー」に「茹でほうれん草」「6つ切りのり5枚」のトッピングをお願いします。
ああ、懐かしくも力強い見映えのどんぶり。立ち昇る湯気には、醤油の香りに仄かな生姜の風味が混じってる。
どれどれとスープを啜ると、なははは、素朴に真っ直ぐ旨い。濃いめの醤油の甘さを基調に生姜の香気がぐいっと誘います。
自家製の麺はといえば、加水ぷりっとつるつる縮れ麺。それがスープによく似合う。 スープの脂をちょっと纏った麺が口元を滑るは、艶かしくもあり。
店の隅には、キッコーマンの業務用「こいくち」本醸造醤油の一斗缶が無造作に積んである。 それがタレになり、このどんぶりのスープに輪郭とコクと仄かな酸味を齎す。 化調もまったく気になりません。
店内に貼られた営業許可証でも確認できるように、営業者の所在は、新潟・長岡。 ここ「青島食堂」は、長岡が誇る生姜醤油ラーメンの秋葉原支店。ヒロキエさんみたいに長岡のお店にも訪れてみたい、 ふとそんな気にさせる魅力があります。
「青島食堂」秋葉原店 千代田区神田佐久間町3-20-1 [Map] 03-5820-0037
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