生姜醤油ラーメン「青島食堂」で 懐かしくも力強き生姜醤油中華

aoshima.jpg秋葉原~浅草橋界隈に旨いご当地ラーメンの店があるという。 そりゃ知らなんだと早速足を向けたのは、 昭和通りの秋葉原。 目的地は、総武本線と神田川に挟まれたエリア。 高架の脇をずいっと進んで、一本神田川寄りの薄暗い通りに出る。 はて、目当ての店が見つからないぞと思ったところが店の横でした。
節電対応か、看板のスポットは消えていて、シャッターが降りている。aoshima01.jpg何故か入口ところのシャッターすら半開きで、 営業終了間際のような佇まいなのが、「青島食堂」だ。

やってますよね?といった風情で硝子戸を引くと、 実に快活に「いらっしゃいませ」と声が掛かる。 慣れてるフリして(笑)、券売機の前に立ち、ボタンを眺めます。

沢山あるボタンのほとんどが無表示の白いまま。 それだけでシンプルなメニュー構成であることが判ります。 「青島ラーメン」か「青島チャーシュー」か、いずれかの大盛りか。 面白いのは、大盛りとは別に「自家製麺100円増し」「自家製麺50円増し」というチケットもあること。 ひと玉100円、半玉50円ということなのかもしれません。 「青島チャーシュー」に「茹でほうれん草」「6つ切りのり5枚」のトッピングをお願いします。

ああ、懐かしくも力強い見映えのどんぶり。aoshima02.jpg立ち昇る湯気には、醤油の香りに仄かな生姜の風味が混じってる。

どれどれとスープを啜ると、なははは、素朴に真っ直ぐ旨い。aoshima03.jpgaoshima04.jpg濃いめの醤油の甘さを基調に生姜の香気がぐいっと誘います。

自家製の麺はといえば、加水ぷりっとつるつる縮れ麺。aoshima05.jpgそれがスープによく似合う。 スープの脂をちょっと纏った麺が口元を滑るは、艶かしくもあり。

店の隅には、キッコーマンの業務用「こいくち」本醸造醤油の一斗缶が無造作に積んである。 それがタレになり、このどんぶりのスープに輪郭とコクと仄かな酸味を齎す。 化調もまったく気になりません。

店内に貼られた営業許可証でも確認できるように、営業者の所在は、新潟・長岡。 ここ「青島食堂」は、長岡が誇る生姜醤油ラーメンの秋葉原支店。aoshima06.jpgヒロキエさんみたいに長岡のお店にも訪れてみたい、 ふとそんな気にさせる魅力があります。


「青島食堂」秋葉原店 千代田区神田佐久間町3-20-1 [Map] 03-5820-0037
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