ショーケース最上段の中央にサンプルのあるのが「ピラフソルテンボッカ」。 ドライカレーと括弧書きが添えられています。 それは、単にパラパラに炊き炒められたドライカレーかと思えば然にあらず。伝統的洋食屋さんを想う、ステンレスの楕円皿に盛られて届くのは、 たっぷりと褐色のソースのかかったもの。 薄めにカレー粉で炒めたご飯に、 まさにスパゲティミートソース用のソースを廻しかけた感じ。 その上からパルメザンチーズを振り掛けていて、 それがますますミートソース感を増幅しています。まったりと濃いぃコク味とトマトの酸味がカレーの風味と渾然となって、 一気呵成に喰わせるのです。
ショーケース最上段の右側にあるのが「ジャーマンライス」。 これは謂わば、変わりオムライス。チキンライスならぬトマトライスを薄焼きの玉子が覆っていて、 その一面にデミソースがかかっています。 キモは、酸味をほんのり利かせたトマトライスであるところ。彼の武蔵小山「さんばん」の「ジャーマンライス」とはちょっと見映えが違うけれど、 きっと出自は同じところから。 武蔵小山では判らなかった、何故に「ジャーマンライス」というのかを訊いてみた。 すると、ワタシもそれなりに調べてみたンですけど、判らないんです、 名付けた当の本人は既に亡くなっているので訊けないですし…、と仰る。 ああ、その謎は迷宮入りとなりました。
ショーケース最上段のメニューには、 「中華風バターライス」なんてのも御座います。 バター風味の炒飯、とご想像ください。
裏道に燈す誠実な個性の灯り、洋食「さんばん」五反田店。全品制覇への野望がふつふつと沸き上がってきています(笑)。 口 関連記事: 洋食「さんばん」で イケるナポリタンにしょうが焼き長嶋の背番号(11年03月)
「さんばん」五反田店 品川区東五反田4-10-6 [Map] 03-3442-6945
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