で、ご注文は、「ロースしょうが焼き」。 目の前のカウンターの内側からじゅーじゅーいう音が聞こえてきたかと思ったら、その音がそのままこちら側にやってきた。 ここ「木の葉」のしょうが焼きは、焼けた鉄板に載ってやってくるスタイルなのだ。 楕円の鉄板に目一杯のったしょうが焼き。 厚めなロースに均等に入っている包丁。 その端から早速いただきましょう。すっかり大根おろしのようにみえるのは、おろした生姜か。 鉄板じゅーじゅーのしょうが焼きは、熱いままいただけていいのだけど、次第に硬くなることとは裏腹なこと也。 でも、しっかり利いた生姜が嬉しいな。
日を改めての、同じカウンターの同じ椅子。 先日、壁のメニューでチェックしていた「カキフライ」をライス&味噌汁でいただきます。 ちょっとわくわく気味で待っていると、ふたたび鉄板が目の前に。おお、「木の葉」では、「カキフライ」も鉄板じゅーじゅー仕様なのであります。 檸檬を搾ると、鉄板に零れた滴がじゅっと鳴る。 思えばこれは、空前のカキフライだ。 どれどれと齧ると、衣がカリッと固めの感じ。 ジューシーなカキフライというよりは、香ばしきカキフライといったところでしょうか。
さらに日を改めて、またまた同じ椅子の上。 「しょうが焼き」を口にして、こちらをいただかない訳にはいかない(?)と、 「ナポリタンスパゲッティ」に挑戦です。 大盛りでお願いしました。 もしかして「ナポリタン」も鉄板仕様では、という期待と疑念を裏切るように、 それは白いお皿にこんもりと。その代わりに、炒め音のじゅーじゅーじゃーじゃーが全身で聴けました。 しっかり炒めて、ケチャップが麺によーく絡まり、酸味が丸くなって、 なかなかイケるナポリタン。割といい線いってるよね、ナポちん?
旧東海道に今日もある、昭和な小さなカウンター洋食「木の葉」。白髪のオトーさんに定休日を訊ねたら、ないんですーとのお応え。 日夜のじゅーじゅー、おつかれさまです。
「木の葉」 品川区東大井1-2-12-101[Map] 03-3450-1012
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