八丁堀でガッツリ喰いたい時にまず思い浮かぶのが、新川の「かんかん」。
「かんかん」の「ナポリタン」は、
あの”ナポリタンの帝王”こと、イートナポくんも一目置くナポリタン。
でもね、ナポリタン以外にもお腹も気持ちも満たしてくれるメニューがあるんだぞ。
例えば、カレー3種はいかがでしょ。
きっとオバちゃんがナポリタンを炒めてるんだろーなーと思う炒め音に包まれつつ、お願いしたのが「ドライカレー」。
当然のことながら、しっかりたっぷりの量感のお皿。
炒め立ての湯気の中にスプーンの先を入れると、パラパラと音がするよな気さえする。
でもご飯のひと粒ひと粒は、もっちりしているのが不思議な感じ。
カレー粉がまったくもって不足なく、ご飯つぶの周りをコーティングしていて、それでいて粉っぽくなく、なかなかに辛い。
ほい、ほい、ほい、ほい、ってなリズムでどんどん食べれてしまうのは、そのパラパラ加減とドライな辛さに含む旨味があとをひくからなんだ。
これまた、ほいほい食べれてしまうのが、「カレーライス」。
今にも溢れてしまいそうなくらいになみなみと注がれたカレーソースがいいでしょう。
どこぞの高級カレー缶詰のような風味のカレーといえば少しは伝わるでしょうか。
ほい、ほい、ほい、ほい。
砕けたビーフの肉片がソースに旨みを沁み込ませているようで、動かすスプーンが止まらない。
あんまり慌てて食べ過ぎて、カレーが鼻に逆流しそうになったくらい(笑)。
福神漬けでなくて、紅生姜ってところが微妙ではありますが。
そして、もうひと品が「カレースパ」。
オヤジさんが無言のまま手渡してくれた紙エプロンを首に巻けば、いざいざという気構えになる。
つまりは、茹でて炒めた太麺に、先のカレーをたっぷり廻しかけてくれたものなんだけど、それがまた違う魅力を発揮してくれているんだ。
「ジャポネ」の「インディアン」より、ボクは断然「かんかん」の「カレースパ」。
これもいいぞ。
カレーが撥ねるの必至なので、その点は気をつけて。
ずっと男性客100%なのかと思っていたら、
最近はそこに時折女性客も混じる新川「かんかん」。
勿論、少なめ対応もしてくれるみたいなので、OLさんにもオススメだ。
帰り際にずっと気になっていた店名の由来をオヤジさんに尋ねてみた。
「かんかんね、ひと言では云えないな」とひと言。
それを訊きたいのなら、忙しい昼どきではなくて、夜呑みに来い、と云ってるようにも聞こえる。
そもそもは、居酒屋、だもんね。
ということで、ナポくん、行かない?ウーロンハイで(笑)。
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「かんかん」
中央区新川2-7-11 仮谷ビル
[Map] 03-1234-4567
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