column/02631再会01 @7,870-
bistrot「Vivienne」で 肩の凝らない正統なビストロ料理たち
ランチ時の、帆立のフライが旨くって。
これは夜もやってくれるに違いないと踏んで出掛けた、
木挽町通り。
夕闇の歩道から覗く店内は既に席が埋まり、
そこへさらにドアを開け入るひと達がいる。
なかなかの人気のビストロ「ヴィヴィエンヌ」。
1テーブル4人でとお願いしていた席は、入ってすぐのところに用意されていました。やっぱり、まずビール(笑)。
乾杯をして、ビストロらしい前菜の「田舎風パテ」をと告げると、「終わってしまいました」と云う。
ありゃ早いのねんと「白金豚のリエット」にパンを添えてもらう。
そして早速、ワインのご相談。
白のやや軽め酸味控えめで、あたりからひも解いてリストの上を行き来して、まずはシャルドネの「MACON-VILLAGES 2005 Domaine Valette」をいただきます。
一度ボトルをみせて確認をした上で再び持って戻るので何気に眺めていたら、厨房で抜栓をしてグラスに少量を注いで確認している様子。おそらくブショネなんかのチェックをしているのだね。
ひと口して鼻に抜いて、がぶがぶっと呑んでしまいそうな予感がいたします。
お喋りしながら、「イベリコ豚の生ハム」「ほうれん草のキッシュ」でボトルがさっと空いてしまったのは、そんなイケナイ予感の通り(笑)。
今度は赤にしようかと、「ブータンノワール リンゴ添え」をと告げると再び、
「終わってしまいました」と云う。
あひゃ残念と両手挙げて天を仰ぎながら、
思いつきの「ペリゴール風サラダ 鴨の砂肝のコンフィ添え」。
するとサラダの仕立てがなによりも、添えてる方の鴨の砂肝がなかなかの食べ応え。
コロンとしたサイズの砂肝にナイフを入れるとすっと切れ、滋味あるコクが味蕾を過ぎるのです。
例の定番的タコ焼き的ガーリックバター、「フランス産エスカルゴ ブルゴーニュ風」を熱っついうちにでも火傷しないようにとハフハフ。
最後にメインらしいのを一品と「骨付き仔羊のロースト プロヴァンス風」。仔羊をバジルなんかを含んだ香草入りパン粉で包んでいるところが南仏風ってことなのだろうね。
クスクスも添えています。
仔羊の品のいいでもそれらしい香りと外周の香ばしさとが調和して、すっすと食べてしまうのねん。
そうそう、2本目の赤は、「CANTE PERDRIX LA TONGA 2002」。
濃いめミディアムのボディの中に樽の香りがするラングドックの自然派ワインだ。
一見、朴訥とした雰囲気のオーナーソムリエが描くお店の意図が、メニュー構成にも造作にも勿論ワインリストの行間にも率直に顕れていると思わせるビストロ「ヴィヴィエンヌ」。
今度は、もっと早い時間に予約を入れて、今夜逃がした品も含めた肩の凝らない正統なビストロ料理たちと一緒にグラスを傾けたいな。
今宵のご同席多謝は、「東京のむのむ」ののむのむさん、「くにろく 東京食べある記」のくにさん、「天然プチトマ子」のプチトマ子さん、でした。酔っ払いました~(笑)。
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「Vivienne」 中央区銀座4ー13ー19銀林ビル1F 03-6273-2830