RISTORANTE「IL GHIOTTONE」京都で お肉たちやわらか煮

ilghiottone-k.jpg予約の取れない京都のイタリアンといえば、 まず最初にその名があがると思われるのがこちら、 「イル・ギオットーネ」。 東京進出を果たした丸の内の店も、ランチの予約すら叶わない状況がずっと続いていたっけな。 運良くその「イル・ギオットーネ」の本丸で食事する機会が得られたこの日。 八坂神社の鳥居から下河原通りを八坂の塔目指して急くように進みます。

庚申堂に突き当たった坂道から見上げる五重の塔。ilghiottone-k01.jpg 塔を左にしながらやや右手に進めば、産寧坂へと至る石畳の道。 目的のリストランテは、そこを脇道に反れるように左に曲がり込んだところにあるのです。 落ち着いた一軒家の佇まい。 白い壁に示したサインがなければ、間違えた!と踵を返してしまいそうです。 予約の名を告げた時刻はなんと14時半前。 ilghiottone-k02.jpg予約が取れないという状況に配慮して、ラストオーダー直前の予約を受けて、実質ランチタイムを延長してくれている、ということなのでしょう。 フロアは、手前のブロックも奥のエリアも客で埋まっています。 硝子越しの借景は、さっき見上げた五重の塔の屋根と深い緑だ。 ilghiottone-k03.jpg PRANZO CONPLETO、本日のランチコースから軽い方の「A」をお願いします。 その夜のディナーと同じ素材を使った、おまかせの「スペシャルランチ」もできるそう。 グラスで白をと、「カドス’06」をいただいて和みながら、最初のお皿を待ちます。 やってきたのは、「桜エビのフリットを浮かべた新じゃがのヴィシソワーズと温泉卵」。ilghiottone-k05.jpgilghiottone-k04.jpg大好きなヴィシソワーズの澄んで明瞭な美味しさにとろんとコク味を添える温泉卵。 硬質でなく、適度なふんわり感で香ばしさを寄せるフリットに組み合わせの妙。 ジャガイモのシャーベットのシャクシャクとした歯触りが軽快さを呼んできます。 彩り爽やかさと一緒に届いた透明なプレートは、 「香ばしいアナゴの炭火焼き、たっぷりの新鮮野菜の冷製蒸し煮」。 カリッと旨味を凝縮させた穴子の身の薫り。ilghiottone-k07.jpgトマト、インゲン、絹さや、グリーンアスパラ、玉葱、ラディッシュ、セロリにオクラ、ういきょうなど。 ilghiottone-k08.jpgVサインのように二股になったスプラウトはなんのだろうと訊けば、空心菜のそれ。 へ~、であります(笑)。 続くパスタは、 「トロトロの茄子とリコッタチーズの軽いトマトソースのバヴェッティーネ、バジリコ風味」。ilghiottone-k09.jpg粉の風味がフフンとする麺にリコッタのちょっと糸をひく。 茄子はもう形を失うほどに蕩けてる。 「鶏もも肉で巻いた3種類のお肉のやわらか煮、雑穀とうずら豆のクレマ」の3種のお肉とは、自家製ソーセージ、牛ほほ肉に豚肉。ilghiottone-k10.jpgilghiottone-k11.jpgilghiottone-k12.jpgilghiottone-k13.jpg鶏皮のパキッと香り高い外周と巻かれた肉たちそれぞれが、それぞれの歯触りと脂の甘さを主張しながら、違和感なく纏まっている。その下にはそっと畑菜、そして雑穀のスープが敷かれていて、何気にお肉でリゾットも楽しんでる気分だ。 ilghiottone-k14.jpgおすすめドルチェは、キャラメルとバナナのムース&ココナッツのシャーベット。 コーヒーをゆったり啜っていてふとみた腕時計で、もうオヤツの時間も過ぎているのに気が付いた(笑)。

見送ってくれるスタッフに2度会釈をして、再度振り返った「イル・ギオットーネ」。 ilghiottone-k15.jpg 延長戦ランチに席を用意してくれて、ありがとう。 今度は夜に再び、たっぷりと”食いしん坊”しにお邪魔したいとなぁと思います。 口関連記事:RISTORANTE 「イル ギオットーネ」 丸の内 il ghiottone(07年02月)


「IL GHIOTTONE」京都  京都市東山区下河原通塔ノ前下ル八坂上町388-1[Map] 075-532-2550 http://www.ilghiottone.com/
column/02627