新川から亀島橋を渡る途中で、
亀島川に面した「マイヨール」の並びにエンジと白のストライプが目を惹いているのに気が付きました。
遠目ながら窺うと、
そのサンシェードには「DE ICHIBA」と白抜いてある。
確か以前酒屋さんがあった処だよなぁと表に回り込むと、なるほど。
テラスにも配したテーブル席を同じエンジ色の大きな庇が覆う、そんなお店のファサードが迎えてくれていました。
ドアを入り、カウンターに沿って向かいの窓まで進む。
カウンターの左隅から振り向けば、さっきの亀島橋が望める。
お店の明るい雰囲気からは、小綺麗なトラットリア、というイメージも浮かぶけど、ジャンルに拘らないのを潔しとする無国籍料理店みたいなことになってるのかもしれません。
この界隈にあって”ICHIBA”と云えば当然築地のことだけれど、そのあたりを殊更説くような様子はないのんね。
ランチメニューから「魚がしDON」を選びます。
調理の工程を眺めていると、円い型の中に平らにご飯を均して、そこへタッパーから刻んであった具材をトッピング。
洋風海鮮丼って感じなのだなぁとお皿を受け取れば、なかなかにカラフルで、例の宝石箱や~状態。
オンナノコにも受けそうかもーといただこうとすると、山葵ののった小皿が差し出された。
あれあれ?全然和式じゃーん(笑)。
しからばと、山葵を醤油で溶いて廻しかけ、いざ、いただきます。
鮪、ハマチ系、帆立、イクラ、玉子焼きに胡瓜、オクラなどの宝石たちをスプーンで掬って纏まるように刻んだところが、このお皿の要諦か。
刺身を盛り込んだ、イワユル海鮮丼とは食べるリズムが断然違うことになるね。
山葵醤油も勿論よく合うけれど、折角なのでもうひと声。
上手に西洋風に仕立てる工夫も期待しちゃうな。
後日いただいた、「洋鍋」の「魚屋さん」は、トマト仕立てのブイヤベース”風”スープ。
出汁をたっぷり煮だした、というよりは火入れの加減に配慮したあっさり上品な装いだ。「洋鍋」には「肉屋さん」、そして「カレー」にも「魚屋さん」「肉屋さん」があって、日替わりの定食も始めているそう。
この5月の半ばにOPENしたのだという「DE ICHIBA」。
見上げる黒板から察するに、気軽に呑み交わすワインや麦酒と合わせるあたりが本懐なご様子。
果たして、例えばご近所バール「maru」、そして「マイヨール」の客筋もを靡かせる魅力を発揮してくれるのか、試しに行かなくちゃ。
2階フロアにも客席があるようです。
口関連記事:
BAR「maru 2F」 でカキグラベジョータグリエールにビオデナミ(08年01月)
スパゲティー「マイヨール」 で冬期限定カキスパ4種制覇(08年02月)
「DE ICHIBA」 中央区八丁堀2-30-17 03-6803-0861
column/02620