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築地の裏通りを歩いていたら、棲み切りから両側に廻した真っ白い壁が眼を惹く、そんなファサードのお店に引き寄せられました。
壁の切文字には「慶州」とあり、”もつ鍋”の文字が冠しています。もつ鍋じゃぁ夜の部だよなと思いながら回り込むと、「牛丼」の貼り紙。
「へ?」と訝りながらも、面白そうかもと(笑)、突入してみることにしました。
お安いランチがいただけるというのに、何故か先客はなし。
「牛丼」のみのランチタイムなので、「玉子つきで」と一言。間もなくお膳がやってきました。
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「牛丼」にイメージする”ドンブリ”ではなくて、
比較的平らな器に盛っているのがぷちサプライズ。
いつもやるように、溶き玉子をぶっかけて玉子ご飯系牛丼にはいきなりしないで、ひとまずトップに玉子を置いてみました。
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いかがでしょう(笑)。
ま、どうせすぐ黄身を突き崩してしまうのだけれど、ひと口ふた口した感想は、「ありゃぁ、まるでヨシギュウじゃん」。
牛丼の主要チェーンで、それぞれに仕立てや味わいは微妙に異なるけど、抱くのは「吉野家」のそれとのイメージの一致。肉が醸す甘みがほらほらと誘ってくるあたり、のね。
そうなるとなにかのスイッチ(?)が入ったかのように、脇目も振らずに器を抱えて掻き込む状況となりました。
それならヨシギュウ喰えばいいじゃん、ではなくて、「吉野家」のほんのちょっと上をいく牛丼に不思議な満足を覚えたのであります。
博多・中州を臨む「焼肉 慶州」の姉妹店が東京進出を果たしたのだという、もつ鍋「慶州」。
この3月上旬にオープンしたらしく、ランチを始めたのはごく最近だそう。
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いずれ夜にもお邪魔したいと思います。
「慶州」東京築地店 中央区築地2-6-2カルム築地102号 03-6226-3314
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