手打そば「千種豊月」

chikusa.jpg訪問先への途上で丁度お昼となりました。環状線と呼ばれる幹線道路からちょっと入った町場な風情のおそば屋さん「千種豊月」。裏手に用意されていた駐車場が満杯なところをみると、わざわざ足を運ぶ魅力があるのかも、と期待が高まります。入口廻りの様子から思うところと違って、ゆったりとした収容人員。2階にも客席があるようです。小上がりから周囲を何気に見渡すと、どうやら皆さん注文はほぼ一緒。その「三段天せいろ」をいただきましょう。「はい~、お待たせしました~」と眼前に積まれたのは、せいろ4枚分が高々と。蕎麦猪口でなく口径のある器が添えられているのは、かき揚げが大きいためだ。ぷりっとした活海老に紋甲烏賊、椎茸、三つ葉などがどこどこと入ったかき揚げは、さくっと軽妙な揚げ口。あとでもたれたりする心配はなさそうだ。北海道産の蕎麦粉を特殊な石臼で挽き、山芋でつないだというそばは、シャキッとした力強さや野趣のあるタイプではなくて、どちらかと云うとたおやかでくにゅっとした食感を愉しむ感じのもの。3枚をつるりぺろりと。ふと見た向かいのテーブルに、今食べたかき揚げなんて比較にならない大きさのかき揚げを発見。あれなに?と訊ねると、「天せいろ(デラックス2人用)」3,600円のかき揚げなのだという。三人さんで食べてもちょうどいいかもしれませんねぇと云う。いや~、あんまりでっか過ぎても、ね~。店のおばちゃんも頷いた(笑)。 「千種豊月」 名古屋市千種区豊年町15-19 052-711-3588
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