
晴海通りを勝どき橋手前の信号まで進む。ニチレイ向かいの右手場内を覗くと、市場らしい構内の左手に「築地市場厚生会館」の文字

が見つかりました。ヤッチャバの「市場の厨房」とも姉妹店だという「魚四季」は、大型トラックが出入りする勝どき門通路脇のこの建物にある

のです。この日は、久々にお会いする方々8人で囲むテーブル。宴会コースでお願いしてみました。やっぱり口開きは刺し盛り。あおり烏賊、イサキ、鯵などなど10種ほどのお造りが並んで

います。たっぷりと盛られたしらす

。独特の甘さを思わす「ホタルイカの酢みそ」

。肝を載せつつ口にする「豊後かわはぎ薄造り」

のキュッとした食感と澄んだ旨味がいい。大皿に盛られた「黒鯛の酒蒸し」

は、その柔らかい身を解し、長葱や豆腐と合わせいただく。すっと蕩けるような上品な黒鯛の身の魅力を引き立てる薄味の仕立て。旨味を吸っているのか、豆腐が美味しい。つるんと口を滑る「のれそれ」

のほんのりした甘さがやっぱりいいゾっと。お供は米の「ほんやら」

。悔しくも満腹になってしまって折角の天麩羅に手が出ない~と泣きながらも、炊き込みご飯とお椀を平らげる。小さな帆立の入ったお椀

が旨いンだもの。ふ~、満腹~、ご馳走さま~。ちょこちょこ残してしまったものもあって、勿体なかったとちと反省。コースにせず、提げられた品札

を振り返りながら一品一品注文して愉しむカタチがよく似合うお店ですものね。
「魚四季」 中央区築地6-20-6築地市場厚生会館1F 03-3545-8018
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