蕎麦・料理・美酒「麻布 川上庵」

kawakamian.jpg夕食に、と「かどわき」の近くにある蕎麦店に寄ってみました。板張りの階段を地階へと降りた踊り場にも半ばオープンエアーな席があって、既に酒肴に興じている先客がある。店内のテーブルもほぼ埋まっているような様子に、窺うように覗き込むと、丁度カウンター席が空いているという。香ばしい揚げ目、そして芋のほんのりとした甘さを引き出す塩の加減が旨い「石川小芋の唐揚げ」なんかをお供に、アサヒのプレミアムビールの「琥珀の時間」をいただく。ハーフ&ハーフのようなトーンで、すっきりさとコクのバランスがとれた一杯だ。芋あたりに進んでしまいたいところをぐっと抑えて、蕎麦へ。「鴨南そば」と「鴨煮込みそば」というのがあって、鴨南そばは国産合鴨のロースを使い、煮込みの方は部位が違うという。まだ早いかなと思いつつ、ものは試しと「鴨煮込みそば」をオーダーしました。つまりはモツ煮込みならぬ鴨煮込みがトッピングされた蕎麦です。柔らかく煮込まれた鴨肉がとろりんとして妙味ではある。ただ期待が過ぎるのか、その煮込みにもだし汁にも旨味が効いていないように思えてしまう。う~ん。脂がのり切った頃の「鴨南」はどうなんだろうね。軽井沢・旧軽ロータリーの近くや表参道の紀伊国屋の裏辺りにもお店があるようです。 「麻布 川上庵」 港区麻布十番3-5-7B1F 03-5439-5757 http://www.kawakamian.com/
column/01643