column/02385
もつ鍋「一慶」で 馬刺しさつま揚げ生と炙りのしょうゆもつ鍋
焼肉「ごてつ」がいつの間にやらなくなって、この7月、その後釜にと博多・春吉からやってきたのがもつ鍋の「一慶」です。
弾けたブーム後再びじわじわと復興しつつあるもつ鍋。
そんな最中の東京初進出らしい。
フリで行っては満席で入れないと小耳にして、予約を入れての訪問を企ててみました。左手に小上がりが奥まで続き、右手は20数席のテーブル席が配されています。
中ジョッキをいただいて、熊本直送だという「新鮮 馬刺し」に「さつま揚げ」あたりをお願いする。
「やっぱり、そういう順番なのですね~」と大将がにこやかに声を掛けてきた。
地元博多では、とりあえず目の前に鍋が座っていないと皆が皆落ち着かないのだという。
鍋前、みたいな発想はしない、とな。へーそうなんだ。
でもそうすると、サイドメニューはあまり捌けないってことになりそうな気がするンだけど、どうだろう。
正に鮮度を感じさせる、タテガミを含んだ馬刺しに熱々を齧るさつま揚げ。
黒霧島をボトルで所望して、肝心の「もつ鍋」を、まずは「生もつしょうゆ味」でいただくこととします。
こんもり具沢山にぐつぐつ云いはじめた鍋。想像より少々醤油が濃い目で、鏤められた辛味とでキリっと深い味わいに仕立てられているスープ。力強さを思うもつの身に負けじとバランスさせている感じであります。ふんふん、悪くない。
なぜだかわしわし食べてしまうのね(笑)。
追加を備長炭で炙り焼いたという「炙りもつしょうゆ味」にすると、ふと飽きそうになる気分を嘲け笑うような香ばしさが襲う。
再び、ぷるぷるをわしわし。
仕上げに「北九州戸畑ちゃんぽん麺(細麺)」を啜って「柚子シャーベット」で口を洗う、という展開に持ち込みたかったところ、既に完全に満腹になってもうた。
「炙りもつみそ味」も試したいとすれば、今度は配分を考えねば。
今宵も満席だという「一慶」。そうそう、匂いに全身が包まれますので紳士淑女の皆さんはご覚悟のほどを。
「一慶」 中央区八丁堀2-29-7 西野ビル1F [Map] 03-3206-1451