新橋演舞場へと至る、演舞場通り。
そこでにトリコローレな旗を下げているのがフランス料理「ル・ジャルダン・デ・サヴール」です。
1階はバーカウンターにもなっていて、クイックなランチをいただけるようですが、今日は階下のレストランへ降りてみましょう。階段の先には、Rを描くカウンター。
左手に半透明のスクリーンで仕切られたテーブル席があります。
蜆の滋味と冬瓜の涼味が軽快に舌の上を滑って行きます。
前菜に「人参のポタージュ」。
優しい人参の風味がクリーミーなコク味を伴って、運ぶスプーンが止まらない。
後味がきりっとしているのは、利かせた胡椒の活躍か。
主菜にと選んだのが、「トリップの煮込みアニス風味野菜添え」。
アイスに微かなリキュールの匂いがした。
店名の「Le jardin des saveurs」とは、“風味の庭”という意味らしい。
帰りがけに、弘兼憲史の漫画の一遍が額に入れられているのに気がついた。
サービススタッフに訊くと、中澤シェフが南青山のお店の頃に、伝説の料理人を描いた弘兼氏原作の映画にレクチャーしたことがあって、その時の記念として手にしたものなのだという。
オープンキッチンに漂う風格は、並じゃないなとは思いましたが、
なるほど名のあるシェフなのですね。
「Le jardin des saveurs」 中央区銀座6-16-11 銀座山本ビル [Map] 03-3542-2200
http://www.saveurs.jp/
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