「ITOYA」で買い物をして何の気なしに裏手から出る。そこで目に留まったのがこちら、「一休庵」です。うっかり高級店に飛び込んでもいけないしなぁと恐るオソル様子を窺うと、店頭に黒板メニューがあって、「アジたたき定食」「マグロステーキ丼」「やわらかイカ天丼」「穴子天丼」などと紅白のチョークを使って書き留めてある。気を強くして(笑)、暖簾の向こうへ。先客はない。「はい、いらっしゃい」。「どんぶりものだけでもいいですか?」。「ええ!」。ということで、カウンターの隅にちょんと座る。眼の先で、でろんと長い穴子の半身が油に投入されました。想いの外黒褐色の油だね。揚がった穴子は中央から菜箸で挟むようにして二つにされます。「穴子天丼」が届きました。支え合うように高く盛り付けられているcolumn/01933
