例えば、ある日のお刺身は、 甘い烏賊やハマチや鮪の赤身。炊き立てを想うご飯の甘さ旨さが昼から出色なのであります。
例えば、ある日の煮魚定食は、鰈の煮付け。 ああ、沁み沁みの汁に生姜の風味と白髪葱。蕩けるような鰈の白身が濃いめの味付けにご飯を誘う。 添えた小芋や蓮根に、熱燗欲しいなと思ったり(笑)。
冬至の日には、 煮付けた南瓜の小鉢を添えた「カキフライ定食」。牡蠣フライの衣は特に、厚過ぎず薄過ぎずでなければなぁと囓って思う。 どこからの牡蠣か訊き損ねちゃったけど、フライにして旨味の濃いぃ牡蠣であります。
その日の品書きを覗いて、それはぜひ! と階段を降りた日には、「ぶり大根」。鰤の旨味を吸った大根が自らの酸味と合わせて、こっそり主役を主張する。 吸われちゃった筈の鰤身は、程よく脂が落ちて、しっとり艶かしい煮上がり具合。 これまた、お酒を呼ばれたい、贅沢な心持ちにさせてくれます。
炊き立て美味いご飯も印象的な、季節料理「こしば」。これからもちょこちょこ、旬の魚介の煮物揚げ物が愉しめそう。 夜のカウンターもきっと堪能できるものだと期待しています。
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「こしば」 中央区八丁堀1-8-1 ISビルB1 [Map] 03-3553-6210
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