割烹・懐石「つきじ 高野」

takano.jpg築地の裏通りに揺れる暖簾を潜ると、打ち水のされたアプローチが奥へと続きます。引き戸を開けると、「らっしゃいませ!」と小気味のいい声がかかりました。「奥が暖かいのでこちらへどうぞ」。「さば塩焼き」の焼魚定食をお願いしました。カウンターの隅で瓶ビールを空けている御仁も、逆側で焼酎の水割りを呑んでいるふたり連れも皆が皆常連のようで、年末年始の出来事なぞを女将さんと口々に語り合っている。社用での利用もある贔屓筋、という様子だ。「お待たせしました」。端正な切り口を見せるさば塩が届きました。ぱりりとした皮目と身を合わせて口に運ぶとしっかり塩が利いて、ご飯が進む。脂のりのりではないのが若干寂しくはあるものの、お代わりのご飯もぺろりと完食してしまう。赤出汁のお椀が塩辛いのが気がかりかな。出口まで送ってくれた女将さんを始め、スタッフのそれぞれに気持ちの篭った丁寧な応対を期待させてくれる「つきじ 高野」。今度は夜の部にお邪魔したいな。 「つきじ 高野」 中央区築地3-12-2 03-3541-6355
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