column/02385 -reprise01 @980-
博多もつ鍋「一慶」で もつ鍋定食ともつ出しラーメンのお昼どき
開店直後から予約引き合いの多かった、もつ鍋「一慶」。
久し振りにその近くを通ると、夜のみ営業のはずの店の前に黒板的A形看板がふたつ並び、赤い幟が賑やかす。
いつの間にかランチ営業を始めていたのだね。
鍋のお店がランチをすると、本業の料理とはおよそキャラの違うメニュー構成にがっかりすることが少なくないけど、黒板にみる文字は「博多もつ鍋定食」と「もつ出しラーメン」。
昼にもその本懐でもってサービスしちゃおうという心意気が窺えるようで、早速いそいそテーブルにつくのであります(笑)。
まずはやっぱり、「博多もつ鍋定食」。
ひとつのテーブルにまとめて用意されていた鍋とコンロが運ばれてきて、固形燃料にすぐさま火が点されます。
意外と待たずして、蓋の穴から湯気が上がりはじめて、そんな頃合いを見計らって、蓋を開けて様子をみてくれて、「はい、どうぞ」。韮の山から湯気が上がる光景は、なかなか昼間にみることはないかもなぁなんて妙な感慨に耽りながら、「焼酎、芋でね」と云わないように気をつける(笑)。
ご指南の通り、ほどよく鍋は出来上がっていて、韮やキャベツを例のツユにひたひたしてハフハフといただく。やっぱり今お昼どきだよなー、と周囲を確認したりする。
コラーゲン的もつのあたりや、ジビエ的もつのあたりを交互にハフハフといただくと今度は、ちゃんぽん麺的太目の麺が顔を出す。
鍋の〆の麺が、その気持ちを先取りするかのようにあらかじめ仕込まれていることに、ありがたくて涙が出そう(笑)。
そして、具をすっかり平らげてから、鍋料理のもう一方のお約束。
残ったツユに茶碗のご飯を投入して、これまた気持ち先取りの如く用意されていた玉子を割って、回し掛ける。
昼のプチぞうすいの、なんと幸せなことよ。
恥ずかしいくらいに綺麗に完食しちゃうのであります。
再び別のお昼どき。
芸能人、著名人も色々訪れているのだねぇと、赤黒い清原の写真やニッコリ笑った藤井隆の写真を眺めながらドンブリの到着を待つ。
もつ鍋の汁でラーメン喰ってみたい!と思ったことはありませんか?と訊かれたら、ぶんぶんぶんと首を縦に振るのはきっとボクだけじゃないはず(笑)。
それをあっけなく実現してくれちゃっているのが、「一慶」の「もつ出しラーメン」だ。
やや焦げ臭いのが定番なのかは判らないけど、間違うことなきもつ鍋のツユに、今度は博多ラーメンよろしく細麺がよく似合う。
どこか、最近のラーメンのスープの構成とは違うところにあるような、いやいやそんな難しいことはしてないよ、のような。
でもまたきっと食べちゃうな、ってな一杯なンだ。
とうとうお昼にももつ鍋の世界を愉しませてくれるようになっちゃった、博多もつ鍋「一慶」。今度は替え玉しちゃおーかな(笑)。
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「一慶」八丁堀店 中央区八丁堀2-29-7 西野ビル1F [Map] 03-3206-1451