いつぞや、新京極から先斗町へと辿った夜。
木屋町通りへと高瀬川を渡ろうとするその角の処で「インデアン」という文字
円い皿と同心円にライスが平たく敷かれて、そこへさらさらの褐色がひたひたとして、その中央に鎮座するメンチカツは、見かけからして既に揚げ物としての主張を脱ぎ去っている。
これで結構辛かったりするパターンかなぁと少々慎重に掬ったスプーンを口に運ぶと、それは杞憂の辛さ控えめで、すすすっとスパイスの風味が広がる感じ。
例えばここにターメリックを使っちゃうとこの個性はだせないってことなのだろうなぁなんて考えながら、次々スプーンを動かす。
もう少し出汁のボディがしっかりしててもいいかなと思うけど、この感じって定番の中華そばが秘める懐かしさと同じ魅力があるかも、とも思う。
隠し味に醤油を使っているって噂は本当かもね。
スプーンを差し入れると、想定通りすっとその断面をみせるミンチカツ。
おほほ、でもね、メンチの中身がね、黄色いのですよー。
しっとりしたミンチの方にはちょっと違うベクトルのカレー風味を仕込んでいるなんてあたり、女将さん、なかなかニクイな~。
食べ終えてしみじみと満足の「インデアン」の「ミンチカツカレー」。
外観の表情もいい味だしてます。「インデアン」 京都市中京区西木屋町六角角山崎町236-6シャイン会館 075-231-0872
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