オカアさんがいた角のワインショップも昼間に通ると営業しているような様子は窺えません。
その一軒奥手にあるビルにも飲食店がテナントしているのだけれど、此処もすずらん通りの青柳ビルの地階と同様、なかなか安定的に継続しないイメージが強い場所。
あまり思い出せないものの、カジュアルな居酒屋のような店や「英凛」他の中華料理の店だったことがあったような気がする。
カラッと晴れた或る日のこと。
その前を通り掛かると見慣れない看板が出ている。
またお店が変わったねと近づくと、そのタイトルがちょっと面白い。
「バンコク、晴れ模様」。
なんだか小説かエッセイの書き出しの一行のようで、広がりのあるネーミングだ。
1番から12番まで並ぶメニューからまずは「鶏肉のバジル炒め」。そのチョイスは、内神田に移転してしまった「あろいなたべた」の「ガパオガイ カイダオ」のイメージがあったから。
本場チックな有楽町の想い出に比べると辛さは随分と控えめだし、小さく纏まってしまった感もあるもののこれはこれで悪くない。
雨のそぼ降るお昼には「タイカレー全部盛り」。レッドカレー、グリーンカレー、イエローカレーが3連の全部盛り専用かと思しき器でやってくる。
スッゴク辛い?との問いに、イエソンナカラクナイとの応えを得ていたので、安心して匙を動かします。
青い唐辛子の風味もココナツミルクが円やかに包んでいて、いい感じ。辛くないなんて!という右の本格派の方々もおられましょうが、自分にはこのくらいがヒ~!とならず調度よくいただけます(笑)。
こふいふカレーには何故にタイ米が似合うんだろうなぁと考えていたら、厨房からやや白い煙が廻ってきた。
咳き込みつつスワ火事か!と思うも、ただ煙いというより、目やら喉やらが兎に角辛い。
訊くと、ガパオと唐辛子を沢山炒めたものでスイマセンと云う。
彼女たちは目がシバシバしてる様子がないのが不思議であります(笑)。
すっきりと晴れた日には「トムヤムラーメン」。相変わらずトムヤムクンにはトラウマが残っているけれど、ちょっとづつオトナになっていることを確かめたくてなんて気持ちもちょっぴりある。
赤い滴は浮かんでいるものの、激しく辛いことも強烈に酸っぱいこともなく穏やかなトムヤムスープだ。
本格派な方々はこんなスープにがっかりするのかなぁなどと考えつつ啜るのは米の麺。中華麺も選べるけどやっぱりクイティアオが気分なような、そんな気がいたします(笑)。
蓮華でスープを啜っているとザックリ刻みの生姜なんぞが顔を出してきて、そうかポカポカしてくるのは辛さだけの所為じゃないのだなぁと知りました。
八丁堀平成通り「レトノ」の小路に、
タイ料理「バンコク、晴れ模様」がある。カオマンガイ「蒸し鶏のごはん」やクイティアオの「タイ焼きそば」やあたりも悪くない。
今度お邪魔したら、店名「バンコク、晴れ模様」って誰が考えたのか訊いてみよう。
そうそう、5月代々木公園でのタイ・フェスに出店するみたいです。
「バンコク、晴れ模様」
中央区八丁堀2-8-1 牧野ビル [Map] 03-5566-6945
http://www.haremoyou.com/
あの場所、また新規開店ですかw
それはそれとしてZOEが健在か
どうか気になりますw
Re:puzzさま
シールド越しに覗き込んだりしましたが(笑)、残念ながら「ZOE」はどうやらお亡くなりになったようです。
こんな季節が一番似合うカフェだったのにね。