![kitaichi.jpg](https://ishouari.com/1207_1/kitaichi.jpg)
やっぱり妖しい兎我野町界隈を間近にした、
西天満の裏通り。
ランチ営業のある店ない店が交互に並ぶような印象のするところ。
そんな中で、昭和な匂いが芬々としてどうにも気になる一軒がありました。
硝子越しに覗くパネルには、こうある。
“どこよりも少しだけうまい グリル 喜多一”。
奥ゆかしいと見せかけて、
実は大口利いてるところも魅力的だ(笑)。
暖簾払うと、右手にカウンターのR、左手に小さなテーブルがある。
![kitaichi01.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi01-thumb-500x375-25212.jpg)
古い喫茶店から譲り受けたもののような椅子が並んでいます。
手渡されたお品書きを開きながら、何気に入口近くの壁に飾られた額が目に留まる。
への字に口を大きく広げた、頭髪のないキャラクターが色紙に描かれている。
![kitaichi02.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi02-thumb-500x375-25213.jpg)
サインが示すは、横山ノック。
お笑いタレントにして、元参議院議員、元大阪府知事の横山ノックも訪れていたんだね。
![kitaichi03.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi03-thumb-66x49-25214.jpg)
そう考えながらお品書きを上から下へと辿ると、
一番下に「ノックライス」なるメニューがある。
訊けば、当の横山ノックの注文から生まれたオリジナルメニューなんだそう。
やってきたのは、玉子の薄衣に包んだオムライス。
![kitaichi04.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi04-thumb-500x375-25215.jpg)
たっぷりかけられているのは、デミソースの模様。
はて、どのあたりがオリジナルなノック仕様なのでしょう。
そう思いつつ、スプーンの縁で玉子の覆いを破ると中から現れたのが、
チキンライスやケチャップライスならぬ、炒飯というか焼き飯であります。
![kitaichi05.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi05-thumb-500x375-25216.jpg)
きっと、ノック議員が「ヤキメシ、オムライスみたいにできへん?」かなんか訊いたのでしょう。
お品書きを眺めて、見つけていたのが、「スパゲッティイタリアン」。
![kitaichi06.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi06-thumb-500x375-25217.jpg)
![kitaichi07.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi07-thumb-66x49-25218.jpg)
「イタリアン」とはつまり、云わずと知れた「ナポリタン」のこと。
たっぷりのケチャップにしっかり火が入っていて、
その上でケチャップの酸味がほどよく利いている。
ナポの帝王にも一度食していただきたいひと皿でございます(笑)。
他にも気なるメニューがあって、それは例えば「ハイシカツ」。
![kitaichi08.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi08-thumb-500x375-25219.jpg)
![kitaichi09.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi09-thumb-66x49-25220.jpg)
「ハイシライス」、
つまりは「ハヤシライス」にカツを載っけて「ハイシカツ」ってことなんだけど、
お肉と野菜の旨みがひたひたっと充実してて、それでいてさらっとしていて、
これまたなかなかいい感じなのです。
西天満の裏通りに某知事も通ってた洋食のカウンター、グリル「喜多一」。
![kitaichi10.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi10-thumb-500x375-25221.jpg)
![kitaichi11.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2012/07/kitaichi11-thumb-66x49-25222.jpg)
“どこよりも少しだけうまい”って、
よく考えたら日本一、世界一と何気に語っているとも解釈できる。
果たしてそれ程のものかどうか、ぜひ試してくださいませ(笑)。
「喜多一」
大阪市北区西天満6-6-12 [Map] 06-6362-7062
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