
やっぱり妖しい兎我野町界隈を間近にした、
西天満の裏通り。
ランチ営業のある店ない店が交互に並ぶような印象のするところ。
そんな中で、昭和な匂いが芬々としてどうにも気になる一軒がありました。
硝子越しに覗くパネルには、こうある。
“どこよりも少しだけうまい グリル 喜多一”。
奥ゆかしいと見せかけて、
実は大口利いてるところも魅力的だ(笑)。
暖簾払うと、右手にカウンターのR、左手に小さなテーブルがある。

古い喫茶店から譲り受けたもののような椅子が並んでいます。
手渡されたお品書きを開きながら、何気に入口近くの壁に飾られた額が目に留まる。
への字に口を大きく広げた、頭髪のないキャラクターが色紙に描かれている。

サインが示すは、横山ノック。
お笑いタレントにして、元参議院議員、元大阪府知事の横山ノックも訪れていたんだね。

そう考えながらお品書きを上から下へと辿ると、
一番下に「ノックライス」なるメニューがある。
訊けば、当の横山ノックの注文から生まれたオリジナルメニューなんだそう。
やってきたのは、玉子の薄衣に包んだオムライス。

たっぷりかけられているのは、デミソースの模様。
はて、どのあたりがオリジナルなノック仕様なのでしょう。
そう思いつつ、スプーンの縁で玉子の覆いを破ると中から現れたのが、
チキンライスやケチャップライスならぬ、炒飯というか焼き飯であります。

きっと、ノック議員が「ヤキメシ、オムライスみたいにできへん?」かなんか訊いたのでしょう。
お品書きを眺めて、見つけていたのが、「スパゲッティイタリアン」。


「イタリアン」とはつまり、云わずと知れた「ナポリタン」のこと。
たっぷりのケチャップにしっかり火が入っていて、
その上でケチャップの酸味がほどよく利いている。
ナポの帝王にも一度食していただきたいひと皿でございます(笑)。
他にも気なるメニューがあって、それは例えば「ハイシカツ」。


「ハイシライス」、
つまりは「ハヤシライス」にカツを載っけて「ハイシカツ」ってことなんだけど、
お肉と野菜の旨みがひたひたっと充実してて、それでいてさらっとしていて、
これまたなかなかいい感じなのです。
西天満の裏通りに某知事も通ってた洋食のカウンター、グリル「喜多一」。


“どこよりも少しだけうまい”って、
よく考えたら日本一、世界一と何気に語っているとも解釈できる。
果たしてそれ程のものかどうか、ぜひ試してくださいませ(笑)。
「喜多一」
大阪市北区西天満6-6-12 [Map] 06-6362-7062
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