
五反田駅から大崎広小路交叉点に向かって、
目黒川を渡る。
通りの右手を往くと、
ビルの一角に何気なく佇む洋食の店がある。
店先のスタンドには、とんかつやメンチかつなどの揚げ物系の定食とカレーライス。
一間半ほどの間口には勿論、カウンターのみ。
店の名「スワチカ」とはどんな意味なのでしょう。
ドアを開けると、女将さんの少々甲高い声が迎え、
その脇でオヤジさんがニンとした表情で迎えてくれます。


まずは、久し振りに「しょうが焼き定食」をお願いしましょう。
やや肉厚にカットしたロース肉を使い込んだフライパン載せる。
タレを整えたらもう余り火に晒さない方がいいのでしょう。


もういっちょ生姜風味の強いのが好みではあるけれど、
ナルホドな安定感を思わせるお皿。
Gingerちんの評価はどうかな。

揚げ物あれこれの中では、季節ものの「イワシフライ」なんかも悪くない。
でもガラス戸に「かきフライ始めました」と貼られちゃー、黙って見過ごす訳にはいきません(笑)。

揚げ立て香ばしき衣に混じる幾許かの磯の香り。


囓るその身はやや細身ながら、びゅっと拡がる旨味エキス。
10月早々から二度三度といただいていると、
その日その日で牡蠣の身や揚げ温度が微妙に違う。
例えば、鰤へと成長する過程のイナダを微笑ましくいただいているような、
そんな気分であったりもして。
檸檬を搾っただけでもいいけれど、お手製タルタルなんか添えてくれるとさらに嬉しいな。
「スワチカ」では、注文を受けてから挽肉を丸め出す「メンチかつ」にも耳目が集まるものの、
どうやらその本懐は「カレー」にあるらしい。
然らばと、「メンチカレーライス」をいただいてみます。


角肉の肉片の向こうに赤褐色のソースとやや小振りのメンチカツ。
意外やスパイシーで酸味を利かせたカレーだ。
コクとキレの塩梅がよくて、ハヤシソースのようでもある。
なんだか一家言ありそうな、実は相当な手間をかけていそうな気もする個性的なカレーです。
揚げ物系の洋食とカレーの店、五反田「スワチカ」。

「スワチカ」の名前の由来を訊ねたら、それはカレー粉の名前だという。
今はもう販売されていないカレー粉”スワチカ”。
「スワチカ」は当初、カレー専門店だったのです。
口 関連記事:
食事の店「スワチカ」で にこやかな笑顔とかきフライ10席の店(06年10月)
「スワチカ」
品川区西五反田1-27-6 [Map] 03-3490-2914
column/03201
これはおいちそ♪
全く知らなかったので
早く後追いしなきゃ!
Re:Gingerさま
なかなかそそるビジュアルでしょ♪Gingerちんが知らなかったってのは意外だけど。ちなみにナポリタンはないません(笑)。