それぞれは、なんの会合からの流れだったかぁ。
夜の部には二度ほどお邪魔したことのある、
新橋の居酒屋「和楽」。
〆鯖なんかの酒肴の佳さを憶えつつ、
がやがやとした中で聞こえるように話そうと次第に大声になり、それがまた周囲の大声を呼ぶという状況の印象もまた強く残ってる。
そんな「和楽」へ、お昼のカキフライをいただきにやってきました。
扉を引こうとすると、すかさず扉を開けて招き入れてくれる姐さん。
促がされるまま一番奥のテーブルの隅に腰掛けます。
棚に吊るしたお品書きには、昼の定食があれこれ。
やっぱり「かきフライ定食」をお願いしてからほぼ満席の店内を見回すと、サラリーマンオヤジをメインとするオトコ率95%。
その中には、熱燗やビールをやっつけてるオトーサンも混じるので、なんだかもう宵の口の居酒屋にいるような錯覚が過ぎります。
姐さんたちが奥へ手前へ右へ左へと行き交い、声を張り上げて厨房に注文を通し、済んだお皿をひっ込めに客の背中と背中の間をすり抜けては、次の客を大声で呼び込んで。
おまけに、テーブルの幅が狭いのでお向かいのオヤジさんとの距離が微妙に近い(笑)。
入れ込みとはこういうもんだと思いながら、それでももうちょっと落ちついて食事したいかもなぁとそう思う。
と、そこへ揚げ立ての「かきフライ」のお皿がやってきました。
飾り気不要の盛り付けで、ぷっくりフォルムの牡蠣フライ5つ。
檸檬をさっと搾り、やおら噛り付くと、はふほふ、危うく火傷しそうになる。
あくまでカリッとした衣の中から、滋味ある牡蠣の身が解け出る。
ちょっと油の温度が高すぎたきらいもあるものの、うん、悪くない。
そうそう、店頭に貼紙してあるのは、「かきランチ」。
こちらは、牡蠣フライ3個に刺身の皿がつく定食だ。
お刺身は日替わりのようだけど、鮪のことも多いみたい。
脂ののったマグロ刺しの厚切りも勿論魅力的。
でも牡蠣フライ5つの方が、ボクはいいなぁ(笑)。
新橋のオジサマたち御用達の魚の旨い店「和楽」。
今度はやっぱり一杯呑りに伺いたい。
出来れば御隠居様よろしく、きっとまだ落ち着いた様子であろう開店時間にね。
「和楽」
港区新橋2-9-14 三浦ビル1F
[Map] 03-3595-2187
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