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気の利いたパスタランチのできる「Table d’Hote」がある通り。
その先には、「牛幸」本店やビストロ「マルセイユ」なんかがある。
その間の、ちょうど小さな郵便局の向かい辺りにあるのが、手打ちそばの「玄」。
冷え込む日には、温かいそばが恋しいね。
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カウンターの隅に収まって、眺めるお品書き。
目の前に、佇んだり寝転がったり、時に伝票を押さえる仕事している猫がいる。
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お昼だけのサービスメニューもいいけれど、冬場に食べたいおそばとなるとどうしてもこれになっちゃうなとお願いしたのが、「鴨南そば」です。
届いたどんぶりは、口径たったの15cmほど。
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丁寧に炊いた様子の鴨肉に三つ葉のあしらいが彩り。
引き上げ啜る蕎麦は、新蕎麦を思わせるやや翠がかった色合い。
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太さ以上の量感と密度を感じるのは、手打ちの手練れ故のことでしょうか。
そして、どんぶりの口径は小さいけれど、意外と容量のある器なのだ。
噛めば滴る旨みと脂、という訳ではないけれど、火を通し過ぎないように炊いた鴨肉(合鴨だろね)を噛み締めつつ啜る蕎麦は、気持ちも体も温まって、いい。
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もっと下品なくらいに脂のある鴨でもいいんだけどね(笑)。
振り返って、霜月のはじめにいただいたのが、十五食限定の「生粉打(十割)もりそば」。
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こんもりたっぷり盛った笊の蕎麦は、灰がかった翠色。
さらっと甘い辛汁にちょんと浸して啜れば、まさにギッシリ十割な蕎麦の印象。
粉っぽさはすっかり丸まっているけど、それでも蕎麦粉の量感しっかりなのだ。
そこから新そばの仄かな蕎麦の風味と甘さが届くようです。
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そうそう、お昼だけのサービスメニュー「黒豚のつけ汁そば」をいただいた時のテーブル席。
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満席のカウンター席の様子が、
既にお猪口を何度も傾けている夜の光景に見えて面白かったな。
新川、郵便局通りの手打ちそば「玄」。
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オカアサンに「なんでお店の名前、玄、なんですか」と訊ねたら、
「蕎麦屋ですもの、玄蕎麦の”玄”、よね」。
きっとそうじゃないかなと考えていたので、
思わず”玄蕎麦の玄”のところでオカアサンとハモってしまいました。
「玄さんだからじゃないのよー(笑)」。
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「玄」
中央区新川1-10-2
[Map] 03-3552-5508
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