まだまだ残暑の厳しきそんな頃。
新川のパスタのお店、「ターブルドット」で本日パスタかなんかをいただこうかなぁと足を向けたことがありました。
でも、その期間のしばらくが臨時休業のご様子。
それじゃぁ久々に、洋食「津々井」さんのお世話になろうかと店の前まで回りこむと、逆側の角に見慣れないお店が出来ているのが目に留まりしました。
電柱の脇に立てたスタンド看板には、
「長崎ちゃんぽん」とか「長崎皿うどん」などの手書き文字。
どうやら、長崎を中心とした九州方面の料理のお店のよう。
店先を覗くとそこは、スタンドスタイル。
立ち喰い形式のシックなカウンターが呼んでいます。
メニューを見ると、1F立ち喰いは800円で、2FLOFTお座敷は850円、とある。
ん?ロフト?と見上げると店中央にある厨房の上部がそのままロフトになっているのです。
振り返った棚には、デザイナーが拵えたらしき模型が飾られていて、
横や上から覗き込んでは、なるほどこういう造りになってるのねと感心したりして(笑)。
あれこれ迷いつつ、まずは「沖縄塩焼きそば」を立ち喰いスタイルでいただきます。
こんもり盛られた塩焼きそばは、沖縄そば風の平打ち麺。
でも、どちらかというと、細めのフェットチーネと考えた方がぴんとくるかもしれません。
さっぱりしつつ、塩の加減とタレに潜む旨み、具沢山にする野菜や魚介、ランチョンミートの魅力が渾然となる。
沖縄すば的スープがちょこっとあればもっと嬉しい、かも。
一見同じ姿にも見える「トンコツ辛焼きそば」は、それに青唐辛子系のぴり辛を注したヤツだね。
ふたたび訪れて今度は、そのロフトに上がり込んでみました。
狭い階段を辿ると、4畳半にも満たない、秘密の屋根裏部屋のような空間(?)に座卓が配されています。
見下ろせば当然、道路も見える。
勿論声は筒抜けです(笑)。
「長崎ちゃんぽん」「長崎皿うどん」を我慢して、
ロフトの座卓でオーダーしたのは、「食べるラー油ちゃんぽん」。
その名の通り、盛り上げたちゃんぽんの具材のトップに具沢山ラー油が載っています。
まずは、ラー油を崩さないようにスープを啜ると、なるほど、豚骨に浅蜊に10種類以上の野菜を5時間以上煮込んだというそのエキスは、味に濁りなくかつ脂を抑えつつ、ツボを得た旨みとコクを伝えてくれる。
自家製だというラー油を崩し入れればまた、味わいのベクトルが角度を変えて、面白い。
辛さの高揚感が加わって、啜るスピードを倍化させてくれるのであります。
辛さの中に潜んだ香ばしい甘さみたいな部分もいいのだね。
新川の角地に佇む、STANDING & LOFT STYLE DINING BAR「KACHETE(かっちぇて)」。
“かっちぇて”とは、長崎の方言で、くわえて、まぜて、という意味という。
長崎メインの九州料理たちにバールの使い勝手やロフトスタイルというアイデアを加味しました、ってな辺りがその名の背景か。
訊けばなるほど、八丁堀の九州料理居酒屋「かてて」の二号店なのでありました。
口関連記事:
居酒屋「かてて」で 大分だご汁定食長崎ちゃんぽん仲間に入れて(09年04月)
「KACHETE」
中央区新川1-7-1 石井ビル1F
[Map] 03-3553-7738
column/03033
ここは3度くらい行っています。
その度に食べるラー油チャンポンを
頼んでしまいます。だってうまいんだもんw
今度は別のものも頼んでみるかなあ。
Re:puzzさま
やっぱり2階のロフトに上がり込んで、ちょっと首を縮めながら啜っても旨い、ってな感じでしょうか(笑)。
そうそう、そんな感じw
なぜかこのお店は足を痛めている時に
苦しみながら階段を上って食べて、
またひーひー言いながら下りてくる
イメージがあります。
そういえば今も右膝をサルで酷く
痛めておりますw
Re:puzzさま
それはお店のせいでもなんでもないのですが(笑)、個々の心象との結びつきってそんなものですよね。