最近の恒例、モーツァルトリキュールはないかと訊くと(笑)、残念ながら置いていないと云う。 ならばと、バックバーを眺めて、気になったボトルを指名する。 カウンターに置かれたボトルは、「ROYAL LOCHNAGAR」のそれ。 ヴィクトリア女王が愛したウイスキー、を肩書とするモルトは、東ハイランドのロッホナガー山麓の小さな蒸溜所によるものだという。クラッシュアイスの気分でいただいたグラスは、シェリーを想うきゅっとした強さとその後の深いコク風味。 酔った身体と頭には、溶ける氷の柔らかさを添えて愉しむのもまた一興なのである。 電車の時間を気にしながら、もう一杯だけとふたたびバックバーを眺める。 すると、およそ同じラベルの「GLENMORANGIE」が並んでいる。 どう違うのかと問うと、それぞれにフィニッシュが違うのだと云う。 シェリー樽やバーボン樽でのフィニッシュは割とよくあるけど、例えばひとつはBURGUNDY WOODのそれで、もうひとつはMADEIRA WOODでのボトル。マデイラ・ワインの樽でフィニッシュさせたものかぁと後者を選んで、ストレートでお願いする。 ミントの甘さのような風味が一瞬過ったようにも思ったのだけど、それがマデイラ酒由来なのかどうか、ただの気のせいかは酩酊の影にもう判らない(笑)。
根津の隠れ家バーは、その名もそのまま「根津BAR」。今度は、うどんの「釜竹」でちょっと呑んで、うどん啜って、ふたたびまたこのカウンターで、BURGUNDY WOODかPORT WOODフィニッシュのグレンモーレンジを舐めるというはどうかな。 □関連記事: 魚菜「根津 呼友」で真鯛かぶと煮酒盗長芋ばくらい〆の白子雑炊(10年04月) 釜揚げうどん専門店「根津 釜竹」で 妖艶熱々うどんにむほほほぉ(07年01月)
「根津BAR」 文京区根津1-22-16[Map] 03-3822-9095
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