圧倒的に男性の割合が高いものの、変わらぬ店内はなかなかの盛況で、唯一空いていたカウンターの奥へと横這いになります。
辛さ5つ星の激辛「カシミールカレー」は、まず選択の対象から外しておいて腕組み悩み(笑)、辛さ星2つの「コルマカレー」から。
「デリー」という文字が掠れ始めた皿には、ただ白いご飯を平らに均し、添えられたステンレスの楕円も、器そのものは実に愛想がない。ところが、スプーンをカチと鳴らして掬ったコルマの、なんと陽気なことよ。
たっぷりたっぷりの玉葱のなせる技か、
トロトロだけど、サラサラな、不思議なソースにグイっと魅せられてしまい、ニンマリだ。卓上のアチャールやパンチングメタルに押し出したようなチーズでちょっと変化をつけるのもまた愉し。
ということで、「インドカレー」をいただきに、裏を返す。
辛さ☆3つの「インドカレー」は、湯島の本丸でも、コリドー街近くの銀座でも、痛いくらいに辛かった覚えがある。
それにここでも挑もうというのだ。
「コルマ」に比べると、やや赤っぽいような気がするも、そんな見るからに辛そうではない。
それはもう、完全にサラサラなスープカレー状態なので、五反田「うどん」で培った食べ方をここでも踏襲する。
ご飯をよそったスプーンをカレーに浸してから啜ったり、時にライスとカレーを交互に口にしてみたり。
そしてそれは、辛さが柔らかい。
鋭角な辛さでなくて、なんだかちょっと奥の方からでひりひりっひりひりっとひた迫るような。
ぬはは、いいなぁ、こんな加減の辛さだったら、厭な汗を掻くこともない。
湯島や銀座に比べて、丸い辛さのカレーに仕立てているような気がする。
ただただ刺激を求める激辛派な諸兄には物足りないかもしれないけど、こんな具合がとっても正しいものような気もしてくるんだ。
そして、しっかりと旨みを湛えているのが嬉しいぞ。
ちなみに、メニューの最後にひっそりと書いている「コンチネンタル」には、欧風スタイルの甘口カレー、と但し書きがある。それはまさに、家庭のカレーを敢えて再現したようなカレーではある。
でも、目を閉じて味わってみると(笑)、「コルマ」や「インド」の中にあった鮮やかなのに押しつけがましくないスパイスと旨みが同じ基調で広がってくるのが判る。それでいて、それぞれの風味の違いが明確なのだから、ふたたび腕組んで感心したりしてしまうんだ。
玉葱使いの妙、でもあるンだね、きっと。
鍛冶橋通り沿いにすっと佇む、新川「デリー」。上野・銀座より、ボクは断然ここが好き(うふ)。
未だ試してないけれど、新川「デリー」の「カシミール」だったら、愉しめるンじゃないかなぁ。
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「デリー」新川 中央区新川1-28-35 鳴門ビル1F [Map]
http://www.shinkawa-delhi.co.jp/
column/02896 @900-
ここは、ポリープ除去後に真っ先に行ってみました。
うりものの「カシミール」を頼んだものの
激辛でひーひーいいながら完食しました。
次回は別のものにしたいと思う今日この頃ですw
Re:puzzさま
ボクも実は、「カシーミール」は辛くて辛い(!)です(笑)。