
硝子越しに覗く度に、満席な様子の八丁堀「REITEN」。
きっとそれは、ただ間が悪いという訳じゃなくて、きっと恒常的に底堅い人気を保っているってことなんだ。
でも、予約なしですんなり行きたいのだよなぁ。
性懲りもなく今夜はどうだろうと、引き戸から顔を入れて指で人数を示すと、勿論大丈夫ですよー的な仕草で奥のカウンターへと招かれました。
空いてて、良かった(笑)。
ぐーっと麦酒を呷って、改めて眺めるお品書き。
まずは、この日のおすすめメニュー

の二重丸印から「アボカドとトマトの酢味噌和え」に「おでんの盛り合わせ」。


アボカドと甘いトマトを円い風味の酢味噌で和えちゃうなんて、何気ないけど、ちょいと気が利いていていい。イケるなぁ、これ。
おでんはというと、15種類もタネの用意

があって、
「REITEN」の定番になってるみたいだ。
オトナとはどゆこと?と注文まずにはいられないのが、「大人のカキフライ」。

届いたフライの衣には、青海苔のようなパセリの微塵切りのような粒子を含んでいて、それが齧るとバジルな香ばしい薫りをぶわんとさせるのだ。
タルタルちょこっとづけでも、味わいの芯がよりくっきりしているのは、牡蠣の身に下味をつけているかのよう。

おー、やるなぁ。これのランチ、やってくれないかなぁ(笑)。

お酒は目の前に並ぶ一升瓶の焼酎から、宮崎日南の「杜氏潤平」。
手作り白麹・紅芋寿とラベルにあるね。
そこへ、期待通りのクリーミー「真ダラの白子ポンズ」や、



酒呑みに優しき「白舞茸と春菊のおひたし」、珍味「鯛ワタの塩辛」と小気味のいい酒肴たち。
ちょっと気になるよねと追加お願いしたのが、「キャベツの蒸気蒸しサラダ(温)」。

イメージは蒸篭蒸しキャベツだったのだけど、そんな想像を気持ちよく翻す器には、ひたっと張った汁に浮かぶキャベツの葉。
今までにロールキャベツのキャベツだけでもお代わりしたいと思ったことってない?あるでしょ?って訊かれているかのような、そんな感じ(笑)。このあたりも、「REITEN」のニクイところだよなぁ。
そして、小腹を満たしてお暇しようと、「おにぎり茶漬け」。

濃ゆく炊いた出汁に炙ったおにぎりを解せば、刷毛塗りした香ばしい醤油がそこへ滲んで、ほくほくした茶漬けになる。賎しい勢いでズズと啜ることになっちゃうじゃんねー、もう(笑)。
八丁堀で有数の酒肴処と勝手に思っている「REITEN」。

裏路地の暗がりにあるのが、またいいのだ。
「REITEN」 中央区八丁堀3-20-11
[Map] 03-3553-5286
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