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つけめん「さいたま屋」で 焦がし醤油につけめんに思う醤油の角
川に面して「九州屋台酒場」を収める新亀島橋袂のビル。
その隣が「花盛」という家庭料理のお店でした。
久し振りに橋を渡ると、路上に「つけめん」「焦がし醤油ラーメン」と表した看板がある。
そのテナントがいつの間にか、らーめん店に変わっていたのです。
一抹の寂しさを抱えて通り過ぎ、この日改め、その「さいたま屋」にやってきました。「つけめん」が主軸の店なのか、「焦がし醤油」がメインなのか。
さらには、「濃厚みそ」なのか「博多」なのか。
頭の整理がつかないまま、「焦がし醤油」のボタンをポチとする。
1杯500円ワンコインで替え玉無料というのは、屋台価格も凌駕するね。
小麦粉をはじめとした食材の価格が高騰する中で、頑張った価格体系になっているのは、自家製麺ゆえのことなのかな。
奥行きのない狭いカウンターに3人が横並びになり、もひとりのオバチャンがテーブル側の面倒をみるという体制。麺を湯掻く寸胴は左手奥の小部屋に収まっている様子。
ほどなくしてやってきた「焦がし醤油」のどんぶり。啜るスープは、背脂の甘さがしつこくて、それでいてそれを覆うように醤油の角が妙に強い。
“焦がし醤油”のその主旨と意図がこういうことだとしても、バランスを欠いちゃいけないよね。
かつてどこかで同じノリのスープを味わった覚えがあるものの、それがどこのお店だったか思い出せないのがなんとももどかしい。
で、麺はそのスープに負けないようなモノかというとそんなことはなくて、これってもしかして「博多ラーメン」と同じ緬?という疑問が沸いてくるよな細麺だ。
ううむ。
ここは「つけめん」の店なんだと思い直してさらに日を改めた、とあるお昼時。
「つけめん」のボタンをポチとしてみました。
すると、「ゴハンのサービス、つけますか?」と訊かれた。
う~ん、「つけめん」に「ゴハン」という組み合わせはどうかと思うのだけど、どうだろう。
丁重にお断りして(笑)、麺に挑みます。
アルデンテに湯掻かれたやや細めの中太ストレート麺。
刻み葱と節粉がたっぷり浮かんだつけ汁にとぷっと漬けて、ズズと啜る。
あー、やっぱり醤油が強すぎて、くどい程に塩っ辛い。麺の風味を吹っ飛ばすつけ汁であります。
うううむむ。
どうやらワタシ、どこかのフードコードのラーメンスタンドのように、いろいろなラーメンが節操なく並ぶお店は、得意ではないよう。
この3月に開店したという新川の「さいたま屋」。
浦和にあったがゆえの店名と推測する「さいたま屋」は、もうそこにはないのだそうです。
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「さいたま屋」 中央区新川2-1-1進藤ビル1F