column/02662 @1,250-
Rahmen「Yahman」で ちゃーしゅーめんに感心の炎天下
練馬界隈の所用が済んで、ひと駅乗って、
初めての新桜台駅に降り立ちました。
地上に上がれば、灼熱の環七沿い。
汗を掻き掻き歩くは、江古田ゆうゆうロードと呼ぶひっそりした住宅地の中の裏通り。
辿り着いた今日のお昼の目的地は、練馬東税務署向かいにある「ヤマン」です。
お昼と云いながら、時間は午後3時も近い。
こんなにクソ暑いこの時間に、ラーメン喰ってる酔狂なヤツはそういないと高を括りながらドアを開けてビックリ。
なんと空席がありません(さらに汗)。
首筋の汗を拭いながら、待つことしばし。
店内を流れる音楽。そしてなにより厨房には、如何にもな頭髪をした大将や真夏に毛糸の帽子を被ったスタッフと、レゲエ色満面であります。
カウンターの幕板に貼られた「いやあ~、今日も暑いやね。」に激しく同意。
そこで誘う「塩の冷た~い あぶらは」に気も漫ろになりながら、初志貫徹。
「らはめん」カテゴリーの「ちゃーしゅーめん」をお願いしました。
「味付玉子」を添えてね。
まずはやっぱり、スープをひと口。
お店の雰囲気がレゲエだからって、ジャマイカンなラーメンだったりはしないよねとそんな心配はしてないけど…、と啜ったスープは、その点から云えば純和風。
ボディのしっかりしたベースのスープに魚介の出汁がふふふふんと薫る。思わず、うん!とガッツポーズをとりそうになって、廻りを見回してちょっと冷静になる(笑)。
これで、はんつ氏云うところの準無化調だってンだから、感心頻りであります。
自家製だという、歯切れのいい中太ストレート麺も旨味たっぷりのスープに絶妙にマッチしているのだ。
何気に卓上に立っていたメニューの裏側を見たら、「よくぞみつけてくれました!」とあって、左下隅に「めんまゴハン」とある。
なはは、みつけちゃった!っとお願いせずにはいられない(そんな戦略か?)。
煮しめたテイストのめんまを胡麻油やタレでちゃっと炒めて、胡麻や刻み海苔をのっけてくれるお茶碗だけど、うん、なかなかイケるです。最初に気づくんだったなぁ。
炎天下の集客力にも感心するも、それにも合点のいく仕立てのラハメン「ハヤン」。「yahman」は、ジャマイカ語で「やぁ!」という意味だそう。
接客を含めた雰囲気はフレンドリーでも、味に対する取り組みはなかなかどうしてお気軽なモンじゃないところに「やぁ!」の深みを思うのでありました。
「Yahman」 練馬区栄町22-1 03-3557-0703