築地で「ふぢの」というと場内魚がし横丁の橙色の暖簾を連想するひとが少なくないかもしれないね。
で、こちらは市場通りの蕎麦「さらしなの里」の並びにある、「ふぢの」。
路上の看板が醸す雰囲気よりも頭上の突出看板のテイストが以前からのこのお店の気分なんだけど、ま、それはそれとして。
久々に店頭でメニューを睨んでから、奥のテーブル席へ。
たまには辛いのでと、選んだのは麺の部の最後尾メニュー。
「タンタンメン!」とおばちゃんに伝えます。
昼真っから麦酒をプハッとかやってるオヤジを妬ましげに横目にしつつ待っていると、「お待ちどうさま~」とドンブリが届きました。
あれあれ???
ドンブリに浮ぶのは、いろいろ野菜を玉子と一緒に片栗で纏めたあん。
スープそのものは、塩系というか薄口醤油系というか。
一般にイメージする「担々麺」とは随分と隔絶した趣で、もしかしてこれって「タンメンでは?」なんて疑問が湧いてくる。
所々にラー油由来らしきオレンジ斑や唐辛子の破片が窺えるのが辛うじての拠り所。
かん水匂う、極普通の製麺所的細麺をひっぱり上げて、あんが絡まってモッタリするあたりから強引に啜ると、ア、アチチ(笑)。
やっぱり辛味はほとんどなくて、味付けも非常に上品というか物足りないというか。
ちょっと変わった「タンメン」を食べてるンだと思う方が気持ちが落ち着くのです。
やっぱり「タンメン」との間違いじゃないかという疑念が脳裏をグルグル巡る。
やっぱり、これがどうして「タンタンメン」なんだか判然としないまま、場内の「ふぢの」との関係を尋ねたら、遠い親戚で今は特に交流はない、のだそう。
それじゃぁ、場内「ふぢの」の「タンタンメン」はどうなっているかと思って海幸橋門を渡って訪ねると、場内の「ふぢの」にはそもそも「タンタンメン」がない!
仕方なく、スッパ「酸辣麺」で汗掻いたりなんかして。
これはどうにも確認せねばと、裏をかえすように再訪して再び「タンタンメン!」と叫ぶ。
でもね。やってきたのは同じ表情をみせるドンブリ。
やっぱこれが「ふぢの」の「タンタンメン」なんだ。
それじゃぁ、「タンメン」はどうかというと、それはおよそ一般的な「タンメン」。
スープだけを啜ってほどよく、麺を合せ啜るには断然弱いあたりは「タンタンメン」と同じではありますが…。
ねぇどなたか、「ふぢの」の「タンタンメン」の謎を解き明かしていただけないでしょうか(笑)。
口関連記事:
中華「ふぢの」 で炎天下の酸辣麺とろみはふはふ(05年08月)
信州更科蕎麦処「築地さらしなの里」 で鱧と野菜の二八天もり(05年08月)
「ふぢの」 中央区築地3-3-9 03-3541-6989
column/02609
ここ、かなり気になってたんですよ~☆
しかし、けっこうビミョーな雰囲気もあったりして・・・
まだ訪問には至らず(笑)
果敢に再訪までしてのルポ、貴重な情報になりました!!
蛋湯麺(たまご湯麺)じゃないの?
Re:つきじろうさま
普通に町の中華屋さんしてますよね。表の表情は、特に愛想たっぷりってことでもなく…。
場内メインだと、あのあたりは行きにくいですもんね。
そういや最近場内にあまり行ってないので、たまには行かなくちゃだ(汗)。
Re;イケ麺喰いさま
おおお、なるほど「蛋湯麺」と書いて「タンタンメン」。
玉子スープ麺ですよ、となればとっても合点がいきますね。
担々麺だとばっかし思い込んだのが端っから間違いだった。
機会を得て、お店にも漢字で書いたらどう書くの?って訊いてみようと思います。
まだまだ知らないことばかり。コメント、ありがとうです~。